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経営・戦略

2026.10.23 07:08

なぜ運動は経営者の判断力を高めるのか

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私は年に1度、スポーツ医学の医師の診察を受け、自分の状態を確認し、年齢に応じてトレーニングに必要な調整を加えている。子どものころからスポーツをしたり、競技に参加したりしてきたが、その年月の大半において、私は一貫して運動を続けてきた。

その医師の診察室の壁には、ある図表が掲げられている。1日わずか15分の速歩で死亡率を下げ、寿命を12年延ばせることを示したものだ。私にはやや信じがたい話に思えたが、少し検索してみると、確かに事実であり、場合によっては平均余命の伸びがさらに大きいこともわかった。

だが、私がこれほど運動する理由はそこではない。定期的に運動していなかったころ、私は仕事への集中力が落ちていた。気が散りやすくなり、食生活も悪化し、全般的に自分が期待するほどの成果を出せていなかった。ところが運動を再開すると、すべてが好転した。

運動は私の頭脳を研ぎ澄ます。あなたの頭脳も、同じように研ぎ澄ましてくれるはずだ。

ストレスのはけ口

ストレスの多い年は何度も経験してきたが、2000年はかなり厳しかった。私の会社である24/7 Real Mediaは、後に大きな問題へと発展するDoubleClickとの訴訟の渦中にあった。ドットコム・バブルの崩壊により数百人の従業員を解雇しなければならず、翌年末にはSEC提出報告書に「継続企業の前提」に関する意見が記載される状況に直面していた。

その時点で、私はすでにランニングをしていた。週4回、4マイルを走っており、ストレス水準を下げるうえで確かに役立っていた。日によってはさらに長く走るよう自分を追い込み、それはいっそう効果があった。それでも私は、複数の分野で優れた成果を出すことが、仕事と運動の双方に役立つと感じ、より大きな挑戦を求めていた。

当時の隣人だったマイク・ティアニーはトライアスロンに出場していた。私も定期的に泳いでおり、自転車にもある程度慣れていたため、良い選択肢だと思った。競技を始めることについて彼と何度か話すうちに、自分にどのような選択肢があるのか多くを学んだ。140.6マイルのフル・アイアンマンは初心者には少し過酷に思え、32マイルのハーフ・アイアンマンでもやり過ぎかもしれなかった。そこで彼が「エスケープ・フロム・アルカトラズ」というサンフランシスコの変則的なオリンピック・トライアスロンを勧めてくれたとき、私は迷わず挑戦することにした。

その後の数カ月はトレーニングに集中し、本番の日にはベストを尽くして、まずまずのタイムで完走した。だが、この競技に取り組む多くの人と同じように、私にとってもそれはやみつきになった。今度はマラソンを走り、定期的に泳ぎ、さらに多くのトライアスロンに出たいと思うようになった。その日以来、私はマンハッタン島の周囲を2度泳ぎ、イギリス海峡を泳ぎ渡り、70代前半となった今もニューヨークシティマラソンに定期的に出場している。

では、私のストレス水準は変わったのか。仕事でより頭が冴えるようになったのか。答えはイエスであり、その変化は桁違いだった。

大きな変化

運動がエンドルフィンを分泌させ、気分を良くすることは知っていた。だが運動には、ストレス下にあるときの闘争・逃走反応を抑え、安静時心拍数や免疫系を改善する効果もある。気分さえも良くなる。

では、そうした恩恵が一切ない生活を想像してみてほしい。従業員の解雇について話し合う会議の場で闘争・逃走反応に抗っているため、頭は混乱している。免疫系も十分に強くないため、インフルエンザの季節になると体調を崩す。さらに欠勤の連絡をする人が出て、ストレス水準は上がる。そして、ある1日の不調が1週間に広がり、何日かはもう仕方ないと見切って投げ出してしまう。そんな状態を望む人がいるだろうか。

生活に運動を取り入れたことで、私はより良い上司、事業オーナー、CEOになった。かつてないほど頭が冴え、その状態は、多くの人が退職後と考える年齢に入った今も続いている。正直に言えば、もっと早くから実践していればよかったと思っている。

これは教訓として受け止めてほしい。いま経営者であり、自分の仕事でより高い成果を上げたいなら、生産性や継続学習の時間だけに目を向けるべきではない。自分の身体に目を向け、より身体的に活動的になるために何ができるかを考えることだ。その決断を後悔することはないと断言できる。

(forbes.com 原文)

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