ある作戦の動画からは、投下されるUGVには米スペースXの小型衛星通信端末「Starlink Mini(スターリンク・ミニ)」が搭載されていることが推測される。これにより、UGVは世界のほぼどこからでも衛星を介して操縦できる(ウクライナのスターリンクないしその軍用版スターシールドの利用に最近課せられた制限は受信機が一定速度以上の高速で移動する場合にかかるものなので、これらのUGVへの影響はないだろう)。エレクトリックによると、デサントニクはほかにもさまざまな通信手段に対応しているという。詳細は明かさなかったが、過去の運用方法を踏まえると、ドローンを無線中継機として使う方法や、現地の携帯電話網に接続する方法などが考えられる。
Ukraine’s 3rd Army Corps released footage from Operation Vivaldi showing heavy Gryphon bomber drones deploying kamikaze unmanned ground vehicles more than 10 km behind Russian lines. The tactic was developed by fighters of the NC13 strike UGV unit and implemented with support… pic.twitter.com/cevIomKKfd
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) September 24, 2026
デサントニクは、米軍のクレイモア指向性対人地雷を模倣したウクライナ製HFM-1600を搭載している様子が確認できる。HFM-1600は遠隔操作で起爆させる重量1.6kgの対人地雷で、60度の扇状の範囲に破片を50m先まで飛散させる。ほかのUGVに搭載される地雷に比べるとかなり小型だが、デサントニクが担うような任務には適している。
「主な目的は歩兵との交戦でしたから、対人弾薬が選ばれたんです」とエレクトリックは説明した。「車両を攻撃する任務なら、それに応じた弾頭を選ぶでしょうし、堅固な陣地が目標であれば、また別の種類の弾頭を用いることになるでしょう」
この小型UGVはほとんど音をたてず走行でき、暗視カメラも備える。待ち伏せする地点まで走行させることが可能で、実際、待ち伏せ攻撃がよく用いられる攻撃方法のようだ。裏づけのとれない話だが、デサントニクと交戦したロシア兵らは混乱し、誰と、いや何と戦っているのかすらわからなかったとも伝えられる。エレクトリックによれば、UGVは上空から目標を発見できるドローンと連携していた。地面に近い位置にあるUGVのカメラでは視界が限られるが、上空からの映像でそれを補っていた。
別の機械を運ぶ機械、いわゆる「有袋ロボット」は、この戦争で広がりつつある様式だ。ウクライナ軍は先ごろ、無人艇を使って武装UGVをロシア占領下のウクライナ南部キンブルン砂州に上陸させた。これは史上初のロボットによる強襲上陸作戦だった。無人艇はドローンを水上輸送して発進させる「ドローン母船」としての活用も増えており、とくに、ロシアのシャヘド型攻撃ドローンを撃墜する迎撃ドローンの運搬に使われている。他方、大型ドローンは、FPV(一人称視点)攻撃ドローンを搭載して飛行し、発進させる「ドローン母機」としての運用もかなり定着してきている。
今後の任務
エレクトリックによると、ドローンとUGVによる今回の初のエアボーン作戦は困難だがやりがいのあるものだった。「控えめに言っても、予想していたより楽ではありませんでした」


