真にリフレッシュできている人が、土日の中心に置く「集中を要する活動」
仕事に戻ったときに真にリフレッシュできている人はたいてい、しっかりと集中する必要のある活動を少なくとも1つ週末の過ごし方の中心に据えている。スポーツ、創作活動、新しい料理への挑戦、多少の労力を要するハイキングなどなんでもいい。重要なのは活動の内容ではなく、その活動が自分の注意を完全に引きつけるかどうかだ。
仕事をしていないときに、仕事について考えることをやめる
仕事からの回復を研究する研究者たちは、これが役立つ理由を2つ挙げている。1つ目は「心理的離脱」、つまり仕事をしていないときに仕事について考えることをやめる能力だ。物理的に職場から離れているだけでは十分ではない。学術誌『Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior』に2022年に掲載されたレビューでは、夜や週末、休暇中に真に仕事から離れることが、仕事に復帰してからのウェルビーイングややる気、パフォーマンスを支えるとしている。
ある程度の挑戦を伴ったり、何かが上達する機会を得られたりする余暇活動
2つ目は研究者が「熟達」と呼ぶものだ。これは、ある程度の挑戦を伴ったり、何かが上達する機会を得られたりする余暇活動のことだ。すでに疲れているのに、努力することが疲労回復につながるというのは意外に思えるかもしれない。
だが、「熟達」につながる活動は、仕事とは切り離されたところで進歩や有能感を得られる傾向がある。その結果、疲れるどころか活力が回復したような気分になることが多い。学術誌『Journal of Organizational Behavior』に2010年に掲載された研究では何かの習熟や仕事と距離を置くといった週末の体験を調べ、それらが翌週仕事時の人々の気分にどのような影響を及ぼすかを明らかにした。
活動が十分挑戦しがいがあるもので、その人のスキルとうまく釣り合っていると、心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー」という深く没頭した状態へとつながることがある。フロー状態では自分がしていることに注意が完全に奪われるため、時間がたつのを忘れることが多い。この性質こそが、週末にこうした活動を行うことを非常に有益なものにしている。仕事について心配する余地がほとんどなくなるからだ。


