ソフトウェア史上、最も深刻な脆弱性の部類
Wizの研究者たちはブログで、「これらの発見は、PHP、そしておそらくソフトウェアの歴史において発見された最も深刻な脆弱性の部類に入ります」と書き、AIの手で作られたエクスプロイト(脆弱性を突いて攻撃するためのプログラム)を「php2shell」と名付けた。
「その悪用可能性を実証するには、人間の研究者が現実的に達成できる限界に近い、例外的に複雑な一連のステップが必要でした。フロンティアAIモデルはそのハードルを大幅に下げ、長年の不具合をエクスプロイトに変えました」。
修正パッチは、PHP公式サイトで手に入る
修正パッチは、PHPの公式サイトからダウンロードできる。修正版はPHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35の4つで、サポートが終了したPHP 8.1以前向けのものは出ていない。
ウェブセキュリティ企業Cloudflare(クラウドフレア)の利用者で、ウェブサイトへの攻撃を見分けて遮断する同社のウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)を使っている場合は、同社が行ったアップデートによって守られている。
AIは脆弱性探しもハッキングも得意、60万件以上のカード情報が盗まれた例も
AIは、セキュリティ上の脆弱性を見つけるのがますますうまくなっている。とくにPHPのようなオープンソースソフトウェア(ソースコードが公開され、誰でも利用や改良ができるソフトウェア)では、その傾向が強い。AIはまた、サイバー攻撃を仕掛けるのも得意だ。Forbesは米国時間9月22日、AnthropicとDeepSeekのAIモデルを使って100を超えるウェブサイトを攻撃し、60万件を超えるクレジットカード情報を盗んだハッカーについて報じた。
サイバーセキュリティは新たな段階へ、防御側が果たすべき役割
OpenAIの共同創業者かつ社長のグレッグ・ブロックマンは、Xにこう投稿した。「私たちは、サイバーセキュリティの新たな段階に入りつつあると考えている。AIモデルが、インターネット全体に影響が及ぶような脆弱性を見つけられるようになった段階だ。(中略)あらゆる場所の防御側に、果たすべき役割がある。自らの防御にモデルを活用すること、誰もが共有している基盤にある問題を見つけて直すこと、そして最終的にインターネットをより安全にできるベストプラクティス(最善の手法)を共有することである」。


