米国時間10月21日、スペースXの第3四半期決算が市場予想を上回ったことを受けて同社の株価が10%近く急騰した。
スペースXはAI事業が830%増収、全体の売上高も予想超え
スペースXの株価は米東部夏時間21日午前10時30分の時点で約10%高となった。同社は第3四半期に前年同期比161%増の増収を達成したほか、AI事業の売上高が830%増の76億ドル(約1兆2200億円)と急増し、営業利益は4億3100万ドル(約690億円)に達している。
売上高は146億ドル(約2兆3360億円)と市場予想の127億2000万ドル(約2兆350億円)を上回った。また、純利益は44億ドル(約7040億円)で、前年同期から55億ドル(約8800億円)増加している。
「Starlink」契約数は1360万件に、通信部門も69%伸びる
衛星インターネットサービス「Starlink」の契約者数は、前期の1200万人から1360万人に増加し、同サービスの売上高は前年同期比69%増の5億2000万ドル(約832億円)に達した。
マスクがテスラとの合併可能性を認め、テスラ株は3%超上昇
さらに、この決算説明会のなかでイーロン・マスクがテスラとの合併の可能性を正式に認めたことを受け、テスラの株価も同日午前の時点で3%以上上昇した。テスラは本日の取引終了後に決算発表を控えている。
スペースXの株価は決算発表直後の時間外取引でも4%超の上昇を記録していた。
スペースXとテスラが特別委員会を設置、マスクは協議に加われず
マスクは20日の決算説明会でスペースXとテスラの合併について言及し、両社の取締役会が協議を行うための特別委員会をそれぞれ設置したことを明かした。この件について問われたマスクは、「地雷原をタップダンスで渡るようなものだ」と表現し、「特別委員会は独立した取締役で構成されている。私自身には利害関係があるため、特別委員会の協議に加わることはできない」と説明した。
また、「スペースXとテスラの合併が確実だと考えている向きもあるようだが、それは言い過ぎだ」と慎重な姿勢を示しつつも、自身としては「良いアイデア」だと考えていると語った。
スペースXは今年2月に同じくマスクが率いるxAIを買収し(統合後の企業価値は1兆2500億ドル)、同社が「スーパー・インテリジェンス(超知能)」と呼ぶAI分野に参入した。この買収は、地上の電力網に頼るのではなく、太陽光発電を利用した軌道上のデータセンターによってAIを駆動させるというマスクの構想を前進させるものだ。
2028年の売上高約160兆円も、マスクは「もはや不可能ではない」
決算発表の夜、マスクはXへの投稿の中で、「信じられないかもしれないが、2028年にスペースXの売上高が1兆ドル(約160兆円)に達することはもはや不可能なことではない」と投稿した。
フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、21日午前10時30分の時点でイーロン・マスクの推定資産額は88億ドル(約1兆4080億円)増の1兆130億ドル(約162兆800億円)に達した。マスクは他に圧倒的な差をつけた世界一の富豪であるが、その資産額は現在1兆ドルの大台付近を行き来している。



