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2026.10.21 21:01

36万円超の折りたたみiPhone Duoが示すアップルの本気

iPhone Duo(左)とGalaxy Z Fold(右)
iPhone Duo(左)とGalaxy Z Fold(右)

そこでアップルは、2027年4月以降にApp Storeへ提出するアプリやゲームに、Duo用のスクリーンショットを求める。アップデートのたびにDuoでの見え方を確かめることになれば、開発者もその気になるかもしれない。表示の最適化そのものを強制するわけではないが、対応のきっかけにはなるはずだ。

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すでに対応版や対応予定のアプリは、文書作成、映像制作、旅行、ゲームなどへ広がっている。その中から、Duoで使うと明らかに具合がいいと思えるものが出てくれば、同じ分野のアプリも動きやすくなる。

軽くは扱えない”日米価格感”格差

一方、日本の読者にとっては、製品の狙いを理解したうえでも残る問題がある。価格だ。

256GBの通常直販価格で比べると、Duoは36万4800円、サムスンのGalaxy Z Fold8は26万9880円。9万4920円の差になる。米国ではそれぞれ1999ドルと1899.99ドルなので、差は約100ドルだ。日本は別の価格帯、米国では同じ価格帯。感じ方は全く異なる。

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国内の税込価格を税抜きに戻し、米国価格で割ると、Duoは1ドルあたり約166円、Fold8は約129円になる。販売価格からの逆算であり、両社の社内レートを示す数字ではないが、”製品の品質やコンセプト”だけで押し切って説明するのは無理がある。

Fold8には、軽さや薄さを重視し、開いた画面で複数のアプリを扱う別のアプローチがある。どちらも新しい用途を探している製品だ。筆者はDuoの作りに強く引かれた。ただ、品質に納得することと、約9万5000円の差を受け入れられるかどうかは、多くの消費者にとって別の問題だ。

日本でiPhone Duoの市場が、初期の興奮を超えて中長期的に育つには、どの国よりも丁寧にその長所や未来への道筋を伝える必要があるだろう。

初回の売れ行きより次の買い替えを見たい

さて、1週間ほどDuoを使ってみて、アップルがここまで作り込んだ理由は理解できた気がする。用途の説明だけでは伝わらない、新しい道具を持ちたいという気持ちを、ハードウェアの質だけではなく、OSの設計も交えて支えている。

しかし、事業として本当に面白くなるのは、その後だ。

所有する満足が薄れたあとで幅や厚みばかりが気になるようなら、高価なiPhoneを一度買ってもらっただけで終わる。もっとも、本当に美しいナノテクスチャのディスプレイや、まだ最初のバージョンながらも流麗なユーザーインターフェースは、そうしたネガティブな要素を吹き飛ばすだけの魅力がある。これはスペックやウェブページを眺めているだけではわからないものだ。

一時の熱狂が過ぎて話題が落ち着いたころ、iPhone Duoへの評価は定まってくるだろう。現時点の筆者は、Duoに新しい役割が育つ可能性を感じている。従来のiPhoneで足りなかった作業を引き受ける場面はすでにあり、ハードウェアには、それを試し続けたくなるだけの品質がある。

そして新しいジャンルとして根づいたなら、その先には面白い世界が待っているかもしれない。

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