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製品

2026.10.21 21:01

36万円超の折りたたみiPhone Duoが示すアップルの本気

ただ、これをiPhone Proシリーズの上位機として説明すると、話がややこしくなる。普段の扱いやすさでは、従来のシリーズに譲る部分があるからだ。むしろ、いまのiPhoneでは到達できない新しい領域を模索するために作り込んだ、別カテゴリの端末と捉えると理解しやすい。

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米国の発表価格は、最小構成でPro Maxが1299ドル、Duoが1999ドル。Pro Maxを買う予定だった人がDuoへ移れば、一台あたりの売上高は700ドル、約54%増える。顧客数を増やさなくても、既存の利用者へ提供する価値を広げることで、売上高を伸ばせる余地がある。

ただし、折り曲がるディスプレイやヒンジに掛かる費用は異なるから、この差額を利益とみなすことはできない。重要なのは、高い製品が売れることより、利用者がその追加支出を繰り返したいと思うかだ。珍しいから一度買ってみる人と、次も同じ種類の端末を選ぶ人では、事業上の意味が違う。

その意味で、”DuoはProより高性能だ”という説明は実態を表していない。Duoの役割は、このモデルを選んだ人の暮らしに、バー型のiPhoneでは担えなかった価値を加えることにある。

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新規市場開拓に向けたコダワリの塊

折りたたみスマートフォン市場は、グローバルおよび日本市場のいずれもまだ確立されているとは言い難い。出荷台数に占める割合は、日本で1%台前半(MM総研、2025年度)、世界でも2%程度(IDC)にとどまる。

Duoに限らず、折りたたみスマートフォンはどうすれば市場を確立できるのか。各社ともその最初の一歩を探っている段階だと、筆者は見ている。そうした中でアップルは、じっくりと高品質な製品開発に集中し、そのうえで利用者に使い方を探してもらおうとしているようだ。

利用者は、折りたたむことや広げることそのものに興味があるわけではない。新しい端末の形が自分にどんな価値をもたらすのかを、冷静に見極めている。

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