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2026.10.22 12:15

戦争・移民送還・減税にAI投資、インフレ再燃でも楽観が続く米国株に40%下落のリスク

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CPIは前年比3.7%伸び、ガソリンは1ガロン4.33ドル

数字を1つ挙げよう。9月の消費者物価は、前年同月より3.7%上がった。1年前、この数字は3.0%だった。

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もう1つ。ガソリン価格は1ガロン(約3.8リットル)当たり4.33ドル(約684円)である。1年前は3.06ドル(約483円)だった。

インフレが戻ってきた。しかも、相手を力ずくで振り回す厄介者だ。言葉で抑え込むことはできない。脅して追い払うこともできない。少なくとも、すぐには無理だ。

長期金利が24年ぶり高水準でも、株式市場は動じない

インフレは、すでにFRB(米連邦準備制度理事会)を振り回している。FRBの政策金利は、年初には3.64%だったが、現在は3.88%である。利下げではなく、利上げだ。債券市場も振り回されている。10年物米国債の利回りは、米国時間10月5日に5.31%と24年ぶりの高水準に達し、30年固定型の住宅ローン金利は7.40%になっている。

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では、株式市場はどうか。まったく振り回されていない。S&P500は年初から12.3%上昇し、7691になっている。

私たちが気がかりなのは、そこだ。

エネルギー高は他品目へ広がるか、1973年にも前例

現在のインフレは、もう歯止めのきかない段階にあるのか。まだそこまでではない。食品とエネルギーを除くと、物価の上昇率は2.6%で、1年前より低い。今のところ、これはエネルギー価格の急騰に、支出の急増が重なったものである。

この話全体の分かれ目は、そこにある。1973年にも、2021〜22年にも、まずエネルギー価格が上がった。そのあと、ほかのあらゆるものが続いた。

FRBは定石どおり利上げ、引き締めはまだ終わらないのか

FRBには定石がある。2022年に使ったもので、支出が冷え込むまで利上げを続けるというものだ。FRBはすでに、それに取りかかっている。そして債券市場は、利上げがこれで終わるとは見ていない。2年物米国債の利回りは4.74%で、FRBの3.88%を大きく上回っている。この差は、投資家がさらなる利上げを見込んでいることを示している。

国債を下回る株の益利回り、成長株ほど痛手は大きい

では、投資家が持つ株にとって大事な問いを考えよう。10年物米国債を満期まで持てば、5.1%の利回りが確実に得られる。それなら、投資家は株式にどれだけのリターンを求めるべきだろうか。

S&P500の株価収益率(PER。株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標)は、およそ25倍である。言い換えれば、S&P500の利益は、株価の約4%にすぎない。米国債の利回りより低い。投資家は、より大きなリスクを取りながら、より少ない見返りしか受け取っていないことになる。

こうした状態が、いつまでも続くわけではない。もちろん、投資家がそれを受け入れるのは、成長を期待してのことだ。そのためには、利益が伸び続けなければならない。それがかなわなければ、債券利回りが下がるか、株価が下がって計算が再び合うようになるか、どちらかしかない。

そして、その打撃を最も強く受けるのは、値上がりして高値圏にある人気株である。成長株は、何年も先の利益に賭けるものだ。金利が上がると、2030年に得られる1ドルの利益は、現時点で見た価値が目減りする。利益が先であればあるほど、打撃は大きい。2022年に、将来が最も有望とされた銘柄ほど大きく値を下げたのは、そのためである。

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翻訳=酒匂寛

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