欧州

2026.10.21 14:30

ロシアの攻撃でキーウのデータセンターが壊滅的被害、産業破壊も激化 侵攻1699日目

ウクライナの首都キーウに対するロシアの攻撃で損傷し、一時閉鎖された地下鉄のチェルニヒウシカ駅。2026年10月19日撮影(Hennadii Minchenko/Ukrinform/NurPhoto via Getty Images)

キーウにあるデータセンター1カ所が完全に破壊される

キーウでは18日から19日にかけての夜にあったロシアの弾道ミサイル攻撃で、通信事業者データグループのデータセンターが破壊された。同社はバックアップ施設を利用して顧客へのサービスを続けたが、設備やインフラの復旧は不可能だと明らかにした。フォーブス・ウクライナは同社の発表として、従業員に負傷者はいなかったと伝えた。

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ボリーニ州ルーツィク近郊では、ドイツの自動車部品メーカー、クロムベルク・ウント・シューベルトの生産拠点が、ロシアの攻撃を受けて操業を停止した。フォーブス・ウクライナによると、ルーツク南郊のロバンツィーにある工場が16日に攻撃に遭い、同社は翌日に操業停止を発表した。経営陣は従業員の安全確保を理由に挙げ、業務再開に関する情報は社内の連絡経路を通じて従業員に伝えるとしている。

この工場は、ドイツのBMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェといった自動車メーカー向けに部品を製造している。クロムベルク・ウント・シューベルトがウクライナに置く生産拠点では、ジトーミルの工場も8月と9月に相次いで攻撃を受け、無期限の操業停止に追い込まれている。

ザポリージャの製鉄所が再び攻撃を受ける

ザポリージャにあるザポリジュスタリ製鉄所が17日、再び攻撃を受けた。同製鉄所を保有するメトインベストによると、従業員は攻撃前にシェルターに避難しており、無事だった。フォーブス・ウクライナは同社の発表として、ロシアは同製鉄所に弾道ミサイルを6発発射し、エネルギー供給や物流、高炉での生産に使用される施設が損傷したと伝えた。

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メトインベストによれば、ロシアは8月以降、今回を含めてザポリジュスタリに対する弾道ミサイル攻撃を5回行い、計23発使用している。これらの攻撃で従業員8人が死亡し、31人が負傷した。ザポリジュスタリ製鉄所は、以前の攻撃以降、通常の生産スケジュールを再開できていない。

ロシアがドブロピッリャ方面などで虚偽の戦果を発表する

ドネツク州ドブロピッリャ南東部でロシア兵が旗を掲げる映像が公開されたものの、米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は18日の戦況評価で、ロシア軍が同市を支配下に置いたことを示す証拠にはならないと指摘した。ISWはこの事例を浸透作戦と評価しており、入手できる証拠からは、ロシア軍が市内で陣地を固めたことは確認できないとしている。ウクライナ当局も、ドブロピッリャを占領または包囲したとするロシア側の主張を否定している。

ザポリージャ方面について、ISWは、ロシア軍が前進または浸透したと裏づけられる最も近い地点は市内から24キロメートル離れているとし、5キロメートルまで近づいているとするロシア側の主張を否定した。また、スーミの北東に位置し、ロシア側の情報源が以前に支配下に置いたと主張していた地域に関して、ウクライナ軍の陣地が存在することも確認した。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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