欧州

2026.10.21 09:30

2027年、欧州の航空運賃が最大20%上昇の可能性──燃料高が中小航空会社を追い詰める

noel - stock.adobe.com

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ジェット燃料価格の急騰で航空会社の利益が圧迫され、欧州では2027年の航空運賃が最大20%上がるとの予測が出ている。世界の航空会社の経営トップは、利用者がさらなる値上げを負担できるのか、運賃の上昇を受け入れ続けるのかについて悲観的な見方を強めている。

ライアンエアーCEO、欧州では2027年の航空運賃が最大20%上昇と予測を明かす

航空会社ライアンエアーのグループ最高経営責任者(CEO)であるマイケル・オリアリーは、現地時間2026年10月20日にブリュッセルで記者会見を開いた。オリアリーは、「欧州の航空運賃が2027年に最大20%上昇し、『ヨーロッパ史上最大の値上げ』になると予測している」と語った。ロイターが報じた。

オリアリーは、ジェット燃料価格の高騰が航空会社の倒産や買収を引き起こし、2027年に利用できる航空便の座席数が減少するとの見方も示した。

ブラジルと米国の航空会社にも経営面の打撃が及ぶ

2026年に米連邦破産法11条に基づく再建手続きを終えたブラジルの航空会社アズールは、ジェット燃料高によって業績回復が当初の想定より遅れると見込む。最高財務責任者(CFO)のアントニオ・カルロス・ガルシアが、10月19日夜の航空業界会合で明らかにした。

デルタ航空は10月上旬に開いた2026年第3四半期の決算説明会で、燃料費の増加を理由に、2026年通期の利益予想を25%近く引き下げた。ユナイテッド航空、アメリカン航空、サウスウエスト航空などの米航空大手も、10月19日から始まる週に2026年第3四半期決算を発表する予定だ。

米国のジェット燃料価格は米国時間10月19日に1ガロン当たり4.76ドル(約750円)となり、2026年2月下旬にイランを巡る紛争が始まってから90%上昇した。米国のジェット燃料価格を示す「Argus US Jet Fuel Index」のデータによる。

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