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北米

2026.10.21 11:30

OpenAIのサム・アルトマンに対する実妹の性的虐待訴訟、米連邦地裁が棄却

Heather Diehl/Getty Images

Heather Diehl/Getty Images

ミズーリ州の連邦地裁判事は、OpenAIのサム・アルトマンCEOから幼少期に性的虐待を受けたとして実妹のアニー・アルトマンが起こしていた民事訴訟を棄却した。アニーが独立した医師による診察に応じず、裁判所の命令にも期限内に従わなかったと判断したためだ。

アルトマンの棄却申し立てを承認、妹は医学的検査を拒み続けた

連邦地裁のザカリー・ブルーストーン判事は、アニーが2025年に初めて提起したこの訴訟についてサム・アルトマン側からの棄却の申し立てを認めた。

ブルーストーン判事が記した文書によると、裁判所はこれまで複数回にわたってアニーへの配慮を示し、直近では10月16日を診察を受ける最終期限として設定していた。それにもかかわらず、彼女は証拠開示手続きの一環である独立した医師による診察を「拒否した」という。

サム・アルトマンは今回の棄却についてすぐにはコメントしなかった。ただ以前には、妹の主張を「まったくの事実無根」と否定し、母親や弟たちと連名で出した声明の中で、彼女が「メンタルヘルスの問題」を抱えていると述べていた。

アニーの弁護団の1人であるサントス・A・ペレス弁護士は米国時間10月20日午前、フォーブスに寄せた声明で「私はもはや本件についてコメントする権限を持たないが、今でもアニーを信じ続けている」と述べた。一方、サム・アルトマン側の弁護団はコメントの要請にすぐには応じなかった。

2025年1月に提訴、時効や代理人の辞任で審理は停滞

アニーが兄に対する訴訟を初めて起こしたのは2025年1月のことだ。訴状では、1997年から2006年にかけてミズーリ州クレイトンの実家で兄から「懐柔されて心理的に操られ」、性的虐待を受けたと主張していた。虐待が始まった当時、アニーは3歳で兄のサムは12歳だったという。

この訴訟はこれまで大幅な遅延に直面してきた。今年3月にはミズーリ州の時効を過ぎているとして一度棄却されたものの、ブルーストーン判事は4月、小児期の性的虐待に関する別の法律に基づいて再提訴することを認めた。しかし4月下旬にはアニー側の弁護団が辞任し、彼女が新たな代理人を探すことになったため、手続きにさらなる遅れが生じていたという。

アルトマン一家は妹を何年も経済的に支えたと説明、主張は事実無根と否定

最初に訴訟が起こされた際、アルトマン一家は共同声明を発表し、「心を深く傷つけるような、まったく事実無根の」主張がなされているにもかかわらず、彼らは長年にわたりアニーを経済的に支援し続けてきたと説明した。

さらに声明では、彼女が「一般的な治療を拒否」しており、家族に対しても「激しい攻撃」を向けていると主張したうえで、「私たちが最善の方法でアニーを支え続けていくにあたり、皆様のご理解とご配慮をお願いしたい」と訴えていた。

判事は意図的な遅延と断定、診察を3度欠席として再提訴を認めず

今回、訴訟を棄却するにあたってブルーストーン判事は、「アニーが意図的に審理を遅らせようとしてきたことは明らかだ」とも指摘した。彼女は医師による診察に3度にわたって姿を見せなかったという。判事は文書のなかで、「アニーが証拠開示の義務に違反し続け、その頑なな態度によって審理を停滞させたため、当裁判所にはもはや選択肢が残されておらず、再提訴を認めない形で彼女の訴えを棄却する」と記している。

(forbes.com原文)

翻訳=江津拓哉

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