若手社員に「管理職になりたいか」と尋ねれば、大半は「ノー」と答える。だが、実際に誰が昇進しているかを見れば、答えは変わる。Z世代は、過去のどの世代ともほぼ変わらないペースで管理職に就いているのだ。どちらも真実であり、そのギャップは打診を受ける側というよりは、管理職という仕事そのものの現状について、多くを語っている。
デロイトが44カ国の2万2595人を対象に実施した「2026年 Z世代・ミレニアル世代年次調査」によると、リーダーシップを発揮する役職に就くことを最優先のキャリア目標と答えた人はわずか6%だった。この数字はよくZ世代単独のものとみなされるが、そうではない。デロイトはこれをZ世代とミレニアル世代を合わせた数値として報告しており、2025年の調査でも同一の数字だった。また、同じ2026年のレポートでは、Z世代の回答者の80%が「将来的に監督職や管理職に興味がある」と答え、76%が「上級リーダー職に興味がある」と答えている。
つまり、企業が将来のリーダーとして期待する世代は、人を率いること自体には前向きなのだ。彼らが望んでいないのは、「現在の形での管理職」である。
Z世代のリーダーシップに関する数字が示す2つの側面
先述の「2026年 Z世代・ミレニアル世代年次調査」では、両世代の回答者のわずか6%しか「リーダー的地位に就くこと」を最優先のキャリア目標と考えていないことが分かった。この数字だけを見れば、1つの世代がリーダーシップへの関心を完全に失ったかのように思える。
だが、調査の他の部分に目を向けると、状況は一変する。調査に応じたZ世代の76%が「キャリアのどこかで経営幹部の職に就くことに関心がある」と答え、80%が「将来的には監督職や管理職といった役割を担うことに興味がある」と回答した。この調査は、学生や求職者、さまざまなキャリア段階の労働者を含む44カ国の2万2595人を対象に実施した。なお、本調査は将来の昇進決定を予測するものではなく、あくまで個人の意欲を測定したものである。
今すぐに管理職になりたくない社員であっても、いつかは組織を率いたいと考えている可能性がある。違いは、その過程で「何を引き受ける気があるか」だ。



