筆者はある日、運転免許の更新のために運転免許センターへ行かなければならなかった。しばらく列に並んで待つ間、退屈しのぎにスマートフォンをいじり、友人にメッセージを送り、SNSをスクロールして過ごした。
身体は免許センターにあったが、意識は別の場所にあった。
ここで、1日6時間、週5日、年間10カ月にわたって免許センターに通わなければならないと想像してみてほしい。かなり過酷な毎日に思えるのではないか。
米世論調査会社のギャラップとウォルトン・ファミリー財団が公表した新たなデータによれば、何百万人もの10代にとって、学校とは、まさにそのような場所だ。そこにいることを義務づけられ、毎日6時間、退屈に耐えながら座っていなければならない場所なのである。
最近の全国調査に回答したK-12(幼稚園から高校まで)のZ世代の生徒の半数超が、学校に通うことを「楽しい」とは思わないと答えた。さらに、41%の生徒が、過去1週間に何か興味深いことを学んだとは思わないと回答している。
今日の生徒たちが、学力に関するほぼあらゆる指標において、過去10年間のどの時点よりも成績を落としているのも無理はないだろう。
学習には能動的な集中と努力が必要であり、生徒は自分が学んでいることに価値を見いださなければならない。これらの要素が欠けると、脳は注意をそらし、集中力は低下し、退屈が入り込む。
学校はなぜこれほど時代とずれてしまったのか
政策立案者や大人たちは今の10代を、怠惰で、甘やかされ、スマートフォン・ゲーム・SNSによって注意力が損なわれた世代、と見なしがちである。だが筆者は、彼らがテクノロジーによってダメになってしまった世代だとは思えない。むしろ、現代の生活と大きくずれてしまった教育制度に問題があるように見えるのだ。
・49%の生徒が「学校は自分が最も得意なことを毎日行う機会を与えてくれていない」と答えた。
・40%が「将来への準備ができていない」と感じている。
・37%が「教師は学校の課題の重要性を教えてくれない」と述べた。
学校とのつながりを感じられず、関与できていない生徒は、努力をしなくなる。ギャラップの調査によると、学習への関与が低い生徒は、学校を楽しみにする可能性が5分の1に下がり、社会に出る準備ができていると感じる可能性もはるかに低い。



