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AI

2026.10.24 13:30

ソニーや三井住友を抑えた企業とは 人と技術で勝つ拡張人的資本ランキング

イラストレーション=アドリアン・アストルガノ

11|東海旅客鉄道

総合スコア:54.0
企業の強さ:10.9
人的資本:16.7
人+AI生産性:24.3
AI/DX実装:0.0
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0

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東海道新幹線を中心に、東海地方などの在来線や関連事業を運営している。2026年3月期の連結決算営業収益は2兆62億円(前年比9.5%増)、営業利益は8,302億円(同18.1%増)、純利益は5,529億円(同20.6%増)。

評価ポイント
「人+AI生産性」の項目は、上位20社のうち最高評価。従業員の力を価値へと変える事業基盤の強さが上位ランクインを支えた。事業基盤の生産性の高さをベー
スに、AIを判断力の強化に生かしたり、次世代への技能継承を進めたりすることで、競争力をさらに高める可能性がある。

12|SCREENホールディングス

総合スコア:53.9
企業の強さ:12.3
人的資本:16.5
人+AI生産性:20.8
AI/DX実装:2.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0

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京都市にある、半導体や液晶製造装置、印刷関連機器などの産業用機器を製造する企業グループ。2026年3月期の連結決算売上高は6,057億円(前年比3.1減)、営業利益は1,225億円(同9.7%減)、純利益は920億円(同7.5%減)。

評価ポイント
財務面の強さと「人+AI生産性」の高さが上位ランクインの要因となった。拡張人的資本の視点では、専門性が高い人材の知見をAIで拡張する可能性を評価したい。製品の開発や生産を担う従業員の判断を支える仕組みが、品質と付加価値の向上に結び付いていくことを期待したい。

13|SANKYO

総合スコア:53.8
企業の強さ:12.6
人的資本:14.0
人+AI生産性:23.9
AI/DX実装:2.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.0

パチンコ機製造業界大手。パチンコ台の「フィーバー」で成長した。2026年3月期の連結決算売上高は1,792億円(前年比6.6%減)、営業利益は625億円(同15.1%減)、純利益は468億円(同13.4%減)。

評価ポイント
「人+AI生産性」と財務面の強さが特に高評価だった。従業員の企画力や専門性を企業の価値に変える基盤があり、AI活用の可能性も広い。人ならではの発想や判断力をAIやデジタル技術がサポートし、顧客に選ばれる新たな価値の創出へとつながる可能性がある。

14|GMOペイメントゲートウェイ

総合スコア:53.8
企業の強さ:10.4
人的資本:16.4
人+AI生産性:23.0
AI/DX実装:2.0
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0

GMOのグループ会社。EC業者などに決済を起点としたサービスを提供。2025年9月期の連結決算売上高は825億円(前年比11.8%増)、営業利益は313億円(同24.4%増)、当期利益は218億円(同16.7%増)。

評価ポイント
「人+AI生産性」の高さが高評価につながった。デジタル事業を中心に展開する企業であっても、価値を生む源泉は従業員の能力や専門性にある。AIを現場の業務効率化に活用しつつ、顧客が日々直面している課題の解決やサービスの信頼性を高めることにも積極的に生かすことを期待したい。

15|関西電力

総合スコア:53.6
企業の強さ:11.9
人的資本:19.5
人+AI生産性:16.7
AI/DX実装:3.0
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.5

大阪府大阪市に本店を構える国内第2位の大手電力会社。情報通信や不動産事業も展開。2026年3月期の連結決算売上高は4兆566億円(前年比6.5%減)、営業利益は4,376億円(同6.7%減)、純利益は3,801億円(同9.6%減)。

評価ポイント
「人的資本」の評価が高く、財務面の強さや「AI/DX実装」とともに上位ランクインを牽引。インフラを担う企業では、経験豊富な従業員の専門性を次世代に引き継ぐことが重要だ。AIを、組織横断で知識を共有したり判断を支援したりすることに生かし、安全と生産性を両立する展開に期待。

16|SBI新生銀行

総合スコア:53.3
企業の強さ:11.2
人的資本:15.8
人+AI生産性:22.1
AI/DX実装:2.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.5

SBIホールディングスが形成する金融コングロマリット「SBIグループ」の主要銀行。2026年3月期の連結決算経常収益は7,741億円(前年比26.1%増)、経常利益は1,234億円(同58.6%増)、純利益は1,134億円(同34.2%増)。

評価ポイント
「人+AI生産性」の高さが特徴。金融機関で従業員の専門性をAIで拡張する際には、業務の処理スピードを速めることに加えて、判断の質の向上も求められる。AIの活用を顧客対応や提案力の強化につながるように業務設計することが、新たな価値の創出をもたらすと考えられる。

17|中国塗料

総合スコア:53.0
企業の強さ:13.2
人的資本:16.0
人+AI生産性:19.6
AI/DX実装:2.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0

広島県に本社を構える大手塗料メーカー。船舶用塗料で世界トップクラスを誇る。2026年3月期の連結決算売上高は1,394億円(前年比6.3%増)、営業利益は174億円(同13.4%増)、純利益は110億円(同19.9%減)。

評価ポイント
20位内にランクインした企業のなかでも、特に財務面の強さが際立っている。専門的な知見を企業価値に変えるための環境が整っている点に注目したい。AIによって熟練者がもつ知識の共有や検証力を支え、同社の強みである技術力を組織全体に広げることが成長につながる。

18|三越伊勢丹ホールディングス

総合スコア:52.5
企業の強さ:11.0
人的資本:17.6
人+AI生産性:20.4
AI/DX実装:3.0
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:0.5

日本の百貨店売上高第1位を誇る小売業グループ。富裕層から若年層まで幅広い顧客層に強み。2026年3月期の連結決算売上高は5,456億円(前年比1.8%減)、営業利益は800億円(同4.9%増)、純利益は761億円(同44.1%増)。

評価ポイント
「人的資本」と「人+AI生産性」に加えて、「AI/DX実装」も高く評価された。接客で培った経験や知見をAIやデジタル技術で拡張することは、拡張人的資本の重要なポイントのひとつだ。AIで顧客理解を深め、顧客一人ひとりに対する提案の質を高める取り組みに期待したい。

19|小松製作所

総合スコア:52.1
企業の強さ:11.4
人的資本:21.1
人+AI生産性:15.6
AI/DX実装:2.5
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.5

建設・鉱山機械をはじめ、産業機械・車両やエレクトロニクスなどを展開。2026年3月期の連結決算売上高は4兆1,328億円(前年比0.7%増)、営業利益は5,673億円(同13.7%減)、純利益は3,764億円(同14.4%減)。

評価ポイント
「人的資本」の得点が上位20社のなかで最も高く、人を育てる環境や取り組みが充実している点が特徴。拡張人的資本の観点では、これまで蓄積してきた従業員の専門知識を、AIによって共有資産にできる可能性が大きい。暗黙知を多くの従業員の判断や業務改善に生かす展開が楽しみだ。

20|カカクコム

総合スコア:52.0
企業の強さ:11.3
人的資本:17.5
人+AI生産性:21.9
AI/DX実装:0.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:0.5

「価格.com」「食べログ」などのサイトを運営するインターネット情報サービス事業会社。2026年3月期の連結決算売上収益は941億円(前年比20.0%増)、営業利益は272億円(同7.0%減)、当期利益は188億円(同6.1%減)。

評価ポイント
「人+AI生産性」と「人的資本」に対する評価が上位ランクインにつながった。人の力を企業の価値へと変える基盤が整っている。同社のサービス利用者の知見をAIの学習に生かし、多くの一般消費者の意思決定に役立つ価値へと転換することが、今後の競争力を高める道筋となる。

編集=瀬戸久美子 解析・評価=サステナブル・ラボ

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