1|アドバンテスト
総合スコア:58.7
企業の強さ:12.9
人的資本 :19.5
人+AI生産性:23.1
AI/DX実装:1.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.5
半導体が正しく動くかどうかを検査するテスタ(試験装置)の世界最大手。SoC(System on Chip)のテストシステムと、データを記憶するメモリ集積回路のテストシステムに強みをもつ。2026年3月期の連結決算売上高は1兆1,286億円(前年比44.7%増)、営業利益は4,991億円(同118.8%増)、当期利益は3,754億円(同132.9%増)。
評価ポイント
財務面の強さと人的資本の厚みを備え、「人+AI生産性」の項目の評価も高い。専門人材の力を経済的な価値につなげる基盤の強さが首位を支えている。生産性をAIでさらに高める可能性にも期待がもてる。製品開発や日常業務における人とAIの役割を整理し、時間短縮だけでなく創造的な業務の拡大へとつなげる取り組みを通じて、同社の強みはさらに持続的になる。
2|オルガノ
総合スコア:58.6
企業の強さ:13.0
人的資本:17.7
人+AI生産性:21.7
AI/DX実装:4.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0
総合水処理エンジニアリング企業。高度な分離精製技術を強みに、半導体工場向けの超純水製造をはじめ、発電所や医薬品工場などさまざまな産業にオーダーメイドの水処理設備を提供。2026年3月期の連結決算売上高は1,776億円(前年比8.8%増)、営業利益は376億円(同21.0%増)、純利益は284億円(同17.6%増)。
評価ポイント
財務面の強さと「人+AI生産性」に加えて、「AI/DX実装」も上位20社で最高水準の評価となった。人材や事業の基盤と、技術を業務に取り込む力を併せもつ点が特徴だ。拡張人的資本は、AI活用に注目するだけでは実態をとらえることができない。社員の専門性を技術で拡張し、顧客価値につなげる視点が重要になる。同社の、AIの実装を通じた品質や生産性の向上には期待がもてる。
3|横河電機
総合スコア:57.8
企業の強さ:11.7
人的資本:20.5
人+AI生産性:19.9
AI/DX実装:2.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:3.3
YOKOGAWAグループ会社とともに、計測、制御、情報の技術を軸に最先端の製品やソリューションを提供。石油や化学など、各種プラントの生産設備向け制御システムに強みをもつ。2026年3月期の連結決算売上高は6,048億円(前年比7.5%増)、営業利益は826億円(同1.2%減)、純利益は581億円(同11.5%増)。
評価ポイント
「人的資本」のスコアが高く、「AIガバナンス・AIアクセシビリティ」も上位20社のうち最高水準となった。拡張人的資本では、現場を担うさまざまな従業員が技術を使って各々の能力を発揮できることが重要だ。同社は、人材育成の基盤とAIを組織で生かすための条件をともに備えている。人材への投資とAI活用が、現場の判断や生産性を一層高めるという展開を期待したい。
4|群馬銀行
総合スコア:57.6
企業の強さ:12.1
人的資本:16.0
人+AI生産性:22.4
AI/DX実装:3.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:3.3
群馬県内で預金・貸出金ともにトップ。2027年4月に第四北越フィナンシャルグループと経営統合する予定。26年3月期の連結決算経常収益は2,650億円(前年比20.2%増)、経常利益は849億円(同36.8%増)、純利益は589億円(同34.1%増)。
評価ポイント
「人+AI生産性」と「AI/DX実装」に加え、AIガバナンス系の評価も上位水準。人の力を技術で広げるための複数の条件を備える。AI活用を地域の顧客に向き合う時間や提案の質の向上につなげることで、金融機関としての価値はさらに高まるだろう。
5|デクセリアルズ
総合スコア:57.5
企業の強さ:12.5
人的資本:16.6
人+AI生産性:23.7
AI/DX実装:2.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.5
電子材料・光学材料大手。主力は異方性導電膜(ACF)、光学弾性樹脂(SVR)、反射防止フィルムなど。2026年3月期の連結決算売上高は1,138億円(前年比3.1%増)、営業利益は381億円(同4.1%減)、当期利益は280億円(同1.0%増)。
評価ポイント
「人+AI生産性」と財務面の強さが高評価を支える。「AI/DX先行投資力ランキング」でも第4位に入り、現在の価値創出と将来への備えが重なる企業だ。人とデジタル技術への投資を製造現場での改善へとつなぐ力が、持続的な競争力につながる。
6|スズキ
総合スコア:57.1
企業の強さ:12.9
人的資本 :16.2
人+AI生産性:23.2
AI/DX実装:3.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.5
軽自動車や二輪車に強みをもつメーカー。インドの乗用車市場では首位を誇る。2026年3月期の連結決算売上収益は6兆2,930億円(前年比8.0%増)、営業利益は6,229億円(同3.1%減)、当期利益は4,393億円(同5.6%増)。
評価ポイント
財務面の強さと「人+AI生産性」のスコアがランクインに寄与。「AI/DX先行投資力ランキング」でも12位に入り、事業基盤と変革への備えが強み。製造現場の知見をAIで共有し、従業員の判断や改善活動を支えることが次の成長につながる。
7|ソニーグループ
総合スコア:56.7
企業の強さ:10.7
人的資本:18.7
人+AI生産性:21.6
AI/DX実装:3.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:2.0
ソニーなどを傘下にもつ持株会社。主力はゲームや音楽、映画などのエンタメ事業。2026年3月期の連結決算売上高は12兆4,796億円(前年比3.7%増)、営業利益は1兆4,475億円(同13.4%増)、純利益は1兆309億円(同3.4%減)。
評価ポイント
「人的資本」と「人+AI生産性」に加え、「AI/DX実装」も高く評価された。「AI/DX先行投資力ランキング」でも1位にランクイン。AIが従業員の創造性をさらに広げて、顧客への新たな価値提供へと結び付く可能性にも期待がもてる。
8|ビジョナル
総合スコア:55.3
企業の強さ:12.4
人的資本:17.9
人+AI生産性:19.2
AI/DX実装:4.3
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.5
会員制転職サービス「ビズリーチ」や人材管理サービス「HRMOS」などを運営する企業グループの持株会社。2026年7月期の連結決算売上高は993億円(前年比23.9%増)、営業利益は246億円(同14.6%増)、純利益は186億円(同16.4%増)。
評価ポイント
「AI/DX実装」は上位20社で最高水準。人材の力をデジタル技術で生かす基盤がある点が評価された。AIを通じて働く人の可能性が広がるなか、業務効率だけでなく、同社のサービスが生む働き方の選択肢や顧客の成果の広がりに期待。
9|西武ホールディングス
総合スコア:54.6
企業の強さ:13.6
人的資本:15.7
人+AI生産性:23.6
AI/DX実装:0.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:1.0
西武グループの持株会社。西武鉄道、西武・プリンスホテルズワールドワイドなど112社の事業会社を統括する。2026年3月期の連結決算営業収益は5,133億円(前年比43.0%減)、営業利益は455億円(同84.4%減)、純利益は389億円(同84.9%減)。
評価ポイント
財務面の強さは上位20社で最も高く、「人+AI生産性」も高評価。事業の収益力を土台に、技術を通じて従業員がもつ現場の知見や経験を社内に幅広く共有し、サービスの質の向上につなげることが、さらなる成長をもたらす。
10|三井住友フィナンシャルグループ
総合スコア:54.2
企業の強さ:12.4
人的資本:18.0
人+AI生産性:16.7
AI/DX実装:3.8
AIガバナンス・AIアクセシビリティ:3.3
銀行、リース、証券、クレジットカードなど、幅広い事業を展開する複合金融グループ。2026年3月期の連結決算経常収益は10兆7,909億円(前年比6.1%増)、経常利益は2兆3,034億円(同34.0%増)、純利益は1兆5,830億円(同34.4%増)。
評価ポイント
「人的資本」「AI/DX実装」のほか、ガバナンス体制などが高評価につながった。金融業界では、AIを活用して人的資本を拡張するには利便性と信頼性が欠かせない。多様な専門人材がもつ知見を生かし、顧客への提案の質を高める展開に期待。


