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AI

2026.10.23 13:45

営業利益率44%で高級ブランド超え アドバンテストがNVIDIAを惹きつける理由

ダグラス・ラフィーバ|アドバンテスト Group CEO

「いい人こそ一番になれる」

市場の流れを受けて、一躍注目企業になったアドバンテスト。ラフィーバには、アドバンテストのGroup CEOとして成し遂げたいことが2つある。ひとつは、アドバンテストをテスタ企業からテストソリューション企業へと進化させることだ。

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同社はテスタに加えて、半導体の搬送や半導体試験時の温度印加、テスト結果に基づいた半導体の選別を行う「テストハンドラ」や、テストする半導体とテストシステムやテストハンドラを電気的・機械的に接続する「デバイスインタフェース」などの周辺機器を手がけている。さらに、テストデータを分析し、設計を含む前工程の改善に生かすことで半導体の歩留まり向上に貢献するデータ分析ソリューションにも取り組む。これらの製品やサービスを通じて、半導体のバリューチェーン全体をカバーするテストソリューションプロバイダーとしての地位を獲得すること。これが、アドバンテストが掲げる当面の目標だ。

「単に適切なテスタを製造するだけでは、もはや十分ではありません。テストセル(テスタにハンドラや接続装置などを組み合わせた、検査に必要な装置一式のこと)全体に対して責任をもたなければならない。あと数年はかかると思いますが、私たちは正しい道筋の上にいると思っています」(ラフィーバ)

もうひとつは、次の世代が同社の成功を引き継げるように社内の体制を整え、人材を育成することだ。「このふたつの考えーー事業の転換と次世代の育成ーーは、互いに結びついています。これらを実現できれば、アドバンテストはより持続可能な会社になる」とラフィーバは言う。

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では、次の世代に何を引き継ぐのか。ラフィーバが挙げたのは意外な「無形資産」だった。

「自社の技術、R&D(研究開発)、そしてオペレーショナル・エクセレンス(業務の卓越性)に集中していかなければいけません。しかし、会社にとってそれ以上に重要なのは企業文化です」(ラフィーバ)「INTEGRITY」(真摯・誠実・高潔)。

同社が掲げるコア・バリューだ。すべてのステークホルダーに対して心を開き、正直であり、お互いを尊敬することを意味する。「私たちは創業者が会社を立ち上げたときから今に至るまで、INTEGRITYを大切にしてきました。これこそが顧客満足度の高さの要因であり、私たちが今日のポジションにいる理由でもあります。技術ももちろんとても重要ですが、持続的に利益を上げ続けられる企業にとって最も重要なのは、誠実さを備えたコーポレート・カルチャーなのです」(ラフィーバ)

アメリカには「Nice guys finish last」という格言がある。直訳すると「いい人はビリになる」。日本でいう「正直者が馬鹿を見る」ということわざの意味合いに近いだろうか。

「私はこの考え方を完全に否定します」。取材の最後に、ラフィーバは力を込めて言った。「なぜなら、アドバンテストはまさに『いい人こそ一番になれる』ことを証明している企業だからです」。


ダグラス・ラフィーバ◎1993年ミシガン大学卒業、95年テキサス大学オースティン校大学院修了。米モトローラを経て98年にアドバンテスト米国法人に入社。2014年にアドバンテスト執行役員、20年取締役、23年代表取締役副社長兼Group COO。24年4月から現職。

文=瀬戸久美子 写真=ジェシカ・チョウ

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