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経営・戦略

2026.11.07 15:00

ユニクロがH&Mを抜き去り過去最高益 4兆円企業の次なる野望

DW labs Incorporated - stock.adobe.com

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ユニクロを展開するファーストリテイリングは長年、世界最大のファッション小売業になるという目標を掲げてきた。最新の好決算を受け、その野望はもはや単なる大言壮語や幻想とは言えなくなっている。

ZARAを擁するインディテックスにユニクロが肩を並べるうえで、米国市場が最大の勝負所となるかもしれない。

ファーストリテイリングが10月8日に発表した2026年8月期通期決算は、5期連続の過去最高となった。売上高は16.6%増の3兆9633億円(約250億ドル)、事業利益は30.4%増の7184億円(約45億3000万ドル)、純利益は25.3%増の5425億円(約34億2000万ドル)を記録した。

この結果、同社は近年苦戦が伝えられるライバルのH&Mを業績面で上回った。

この躍進の真の主役は、海外事業の拡大だ。ファーストリテイリングのグローバル事業は売上高が26.2%増の2兆4111億円(約152億ドル)、事業利益が44.1%増の4398億円(約27億7000万ドル)で、すべての地域で増収増益を記録した。

北米の売上高は35%増の3649億円(約23億ドル)に跳ね上がり、事業利益は53.3%増えた。欧州はさらに成長が速く、売上高は39%増の5126億円(約32億3000万ドル)となった。

そして、米国と欧州の合計売上高が初めて中華圏を上回った。これまで海外ユニクロ事業の成長をアジア市場に大きく依存してきた同社にとって、これは重要な戦略的転換である。

米国市場はなおユニクロにとって小さい

成長にもかかわらず、2026年度のファーストリテイリングの世界総売上高に占める北米の比率は約9.21%にとどまり、欧州の約12.9%、中華圏の約18.3%を下回った。つまりユニクロはすでに世界的な小売大手でありながら、米国での浸透度はZARA、H&M、GAPなどのブランドにはまだ及ばない。

ニューヨーク、シカゴ、ボストンの印象的な新店舗が米国での売り上げを押し上げており、ファーストリテイリングはサンフランシスコやマイアミを含むさらなる出店を準備している。

ライバルであるインディテックスは、スピード、トレンド把握力、そしてファッションのアイデアを素早く商品と店舗に落とし込む確かな能力を軸に、世界で最も強力なファストファッションの仕組みを築いてきた。

次ページ > ZARAと対照的なユニクロの「LifeWear」戦略

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