現在の評価に見合うにはさらなる加速が必要、経営陣は8〜10月期に93%増収を見込む
ブロードコムが現在の株価に見合うには、成長をさらに加速させる必要がある。経営陣は、2026年度第4四半期(8〜10月期)の売上高の見通しを348億ドル(約5兆5000億円)とした。前年同期と比べて93%の増加である。実現すれば、売上高が296億ドル(約4兆6800億円)、伸び率が85.5%だった第3四半期から、伸びがさらに加速することになる。
ウォール街の期待は、それをさらに上回る。アナリストは、同じ四半期の売上高を約356億ドル(約5兆6200億円)と予想しており、ブロードコム自身の見通しより高い。言い換えれば、アナリストはすでに、ブロードコムが自社の見通しを約2%上回ることを見込んでいる。
AI事業を2027会計年度に約18兆円規模へ伸ばす目標、時期を握るのは土地・電力・データセンター
経営陣は、その先にさらに大きな目標を掲げている。米国時間9月2日の決算説明会で同社は、2027年度(2026年11月〜2027年10月)にAI半導体の売上高を再び倍増させ、約1150億ドル(約18兆1700億円)にするのに必要な供給、つまりチップの製造に要る部材や生産能力は確保したと述べた。
ただし、売上高の伸びを縛るものは、供給だけではない。同じ説明会で経営陣は、データセンターを建てる土地、電力、そして「シェル」と呼ばれるデータセンターの建物そのものについて、「大きな懸念どころではありません」と語った。顧客のデータセンターで新たな計算設備がいつ稼働を始めるかは、こうしたインフラがそろうかどうかで決まる。そのため、AI半導体の売上高がいつ計上されるかは、その一部がブロードコムの手の及ばないところにある。
12月9日ごろに次回決算、発表後の値動きは再び荒れるか
ブロードコムは、米国時間2026年12月9日ごろに、2026年度第4四半期の決算を発表する見込みだ。最近の決算発表では、発表後2営業日の株価が上にも下にも大きく振れている。米国時間2025年9月4日の発表の後は12.9%上昇したが、2025年12月11日の発表の後は16.4%、2026年6月3日の発表の後は19.5%下落した。直近の2026年9月2日の発表の後は、2.5%の小幅な下落にとどまった。
最も注目すべき数字は売上高、会社見通しと一段高いアナリスト予想を上回るかが問われる
米国時間12月9日ごろの決算発表で最も注目すべき数字は、2026年度第4四半期の売上高である。とりわけ、経営陣の見通し(348億ドル)と、それより高いアナリスト予想(約356億ドル)に対して、実際の売上高がどうなるかが焦点になる。


