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2026.10.21 10:15

高値から3割強下げてもAI急成長を織り込むブロードコム株、12月発表の決算が試金石

Dennis - stock.adobe.com

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米半導体大手ブロードコム(AVGO)の株価は、米国時間2026年10月16日に328.75ドル(約5万1900円)で取引を終えた。米国時間6月2日に付けた過去1年の最高値(終値ベース)を、31.5%下回る水準である。

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この12カ月で、株主は5.7%の損失を出した。同じ期間に、米国の主要企業500社で構成する株価指数S&P500は16.2%上昇している。これだけ下げた後でも、現在の株価で新たに買う投資家は、ブロードコムのAI半導体事業がこの先も急成長を続けることを、事実上前提にしていることになる。では、株価の下落はもう十分に進んだのか。それとも、まだ序の口なのか。

PERは1年で82.1倍から43.7倍に、ブロードコム株は割安になったのか

ブロードコム株は、利益と比べた株価の水準で見ると、1年前よりはるかに割安になった。しかし、同社自身の過去の水準と比べれば、割安とはいえない。

2025年9月末の株価は、それまでの4四半期の純利益(米国会計基準[GAAP]ベース)を発行済み株式数で割った1株当たり利益(EPS)の82.1倍だった。株価が1株当たり利益の何倍かを示すこの倍率、株価収益率(PER)は、2017年の終わり以降の四半期末で最も高い値だった。1年後には、PERは43.7倍まで下がった。それでも、2017年の終わり以降の33回の四半期末のうち、19回はこれより低かった。

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1株利益が倍増、なお高い倍率を支えるのは成長期待

PERが下がった理由は、すべて利益の増加にある。希薄化後のEPS(将来発行されうる株式も含めて計算した値)は、この1年で3.92ドルから7.83ドルへと倍増した。2026年8月2日までの12カ月の営業利益率(売上高に占める、本業のもうけである営業利益の割合)は48.5%で、1年前の39.0%から上昇した。2016年の終わり以降の四半期末で、最も高い水準である。

事業の中身も、根本から変わった。米国時間2026年9月2日の決算説明会で経営陣は、2026年度第3四半期(5〜7月期)のAI半導体の売上高が167億ドル(約2兆6400億円)に達し、売上高全体の56%を占めたと明らかにした。利益率がこれほど高い企業でPERが過去の多くの時期を上回っているのは、高い成長が期待されているからだ。過去の水準から見てお買い得な値段が付いている、ということではない。

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翻訳=酒匂寛

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