「何でもできるアプリ」構想の第1歩
X Moneyは今年夏に提供が開始されたサービスで、個人間での送金や給与振り込みなどに対応しているほか、キャッシュバック特典や利回りが付く「X Visaカード」も利用できる。なお、Xの有料プラン「プレミアム」の加入者には、より高い年利が適用される。
この機能は、Xを「何でもできるアプリ」へと変貌させるというイーロン・マスクの構想の中核を担うものだ。しかし、VenmoやCashApp、Zelleといった競合アプリからユーザーを乗り換えさせる上で障壁となり得るいくつかの制約も抱えている。
競合サービスとは異なり、X MoneyはXのSNSアカウントと紐づいている。そのため、子どもの安全に関する規約や、暴力的行為およびヘイト行為を行う主体に関するポリシーに違反した場合、X Money自体も利用できなくなる可能性がある。
また、Xでシステム障害や技術的な問題が発生した際には、X Moneyへのアクセスも一時的に失われる恐れがある。Xでは今年に入り大規模な障害が何度か発生しており、3月に起きた障害について、マスクはサイバー攻撃によるものだと説明していた。さらにX上の「よくある質問(FAQ)」によると、ニューヨーク州では口座残高に対する利息を受け取れないといった制限もある。
なお、X Moneyは米連邦預金保険公社(FDIC)に加盟するCross River Bankによって運営されており、同行が破綻した場合でも顧客の資金は政府によって保護される。
マスク、全米の子どもにスペースX株を贈る──費用は約1兆7300億円
マスクは19日、自身が率いる宇宙開発・AI企業のスペースXの株式1株を、来年にも米国のすべての子どもに贈与する計画だと述べた。同日の時点でスペースXの株価は150ドル(約2万4000円)に達している。マスクがこの約束を実行に移した場合、その総額は約108億ドル(約1兆7300億円)に上る計算だ。どのような方法で配布するのかや、対象者となるための具体的な条件などは明らかになっていない。フォーブスの推計によると、19日時点におけるマスクの推定資産額は9368億ドル(約150兆円)となっている。


