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経営・戦略

2026.10.26 07:00

iPhone「ゴリラガラス」のコーニング、AI特需でも株価100分の1の悪夢を忘れない

maurice norbert - stock.adobe.com

研究開発と企業間の提携が、次の製品を生み出す

コーニングは以前から研究開発を最優先事項としてきた。2026年の予算は約10億ドル(約1580億円)となる見込みだ。2025年実績では、研究開発・エンジニアリング費用が売上高の7%を占めていた。

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研究施設サリバンパークで、長く働き続ける科学者と技術者

同社は研究を重視するだけでなく、優れた研究環境も用意している。ニューヨーク州コーニング市郊外のシェマング川流域の丘陵地には、約162ヘクタールの敷地に延べ床面積約18万6000平方メートルの研究施設「サリバンパーク」が広がる。最高技術責任者(CTO)のジェイミン・アミンによると、科学者や技術者の多くは数十年間、場合によっては現役生活のすべてを同社で過ごす。

「ここで働き始めると、ずっと残りたくなる。まるで、一度入ったら離れられない『ホテル・カリフォルニア』のようだ」とアミンは冗談めかして話す。アミン自身も英国のサウサンプトン大学で光電子工学の博士号を取得して入社し、勤続29年になる。保有する特許は50件に上る。金融分野出身のウィークスも研究に携わり、47件の特許に発明者として名前が記載されている。

アップル向けガラスの供給と、クラウド大手との共同開発

コーニングは、他社との協力関係を築くことにも長けている。コロンビア大学ビジネススクールのキャサリン・ハリガン教授は、「コーニングは戦略的提携や共同技術開発において、非常に謙虚な姿勢を取る」と評価する。

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代表例が、アップルとの数十年にわたる提携だ。ケンタッキー州ハロッズバーグのコーニング工場は、世界中のiPhoneとApple Watchに使われるゴリラガラスをすべて供給する拠点となった。2025年の関連売上高は約14億ドル(約2210億円)で、コーニング全体の売上高の9%を占めた。

また、巨大なデータセンターを運営するクラウド事業者と協力し、通信の遅れを小さくしながら、より多くのデータを運べる高密度・高性能の光ファイバーを開発している。将来は、AIの計算に使う画像処理半導体(GPU)の内部で銅製の配線をガラス製の光配線に置き換え、過熱を防げる可能性もある。

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