ここはアプリ開発者側の合わせ込みによって、iPhone Duoの発売後に改善されるのか注目したい。あるいはiOSの側でDockの表示方法を設定から選べるようにしたりといった選択の余地を残すべきだ。
初の折りたたみiPhoneを「開く理由」の広がりに期待
254gという本体の重さも無視できない。iPhone 18 Pro Maxの249gを上回る重量があり、片手で持ちながら長時間操作する使い方には、あまり向いていないと感じた。筆者の場合、特に意識して持ち方を変えたわけではないが、気付けばアウターディスプレイも両手で操作していることが多かった。一方で、両手で持てば心地よく操作できるサイズ感でもある。
iPhone Duoは、スマートフォンの普段の持ち方にまで影響を与えるデバイスなのだと思う。開けば大画面が使える便利さと、携帯端末としての身軽さをどう両立させるか。そのバランスをどこに求めるかは、ユーザー自身の選択に委ねられるだろう。
筆者は今年9月の発表会で本機に触れた際に、普及の鍵は「開いて使いたくなる理由」が見つかることにあると考えた。今回の数日間の試用では、その問いに対する決定的な答えはまだ見つかっていない。完成度には納得できても、インナーディスプレイを開くことを自然に繰り返したくなるほどの動機に巡り会えるかは、もう少し見極めたい。
発売後のソフトウェアアップデートが予定されている、USB-CタイプのApple Pencilへの対応は、iPhone Duoを開いて使いたくなるようなきっかけの1つになるかもしれない。ペン入力による手書きによって、必要な時に小さなiPadのように使えるなら開く目的がより明確になる。さらに、現行iPadOSのように複数アプリを同時に立ち上げて、ウィンドウの位置を自由に変えられるようなマルチタスキングにも対応してくれれば、Bluetoothキーボードを一緒に持ち歩いて原稿の執筆作業にも活用してみたいと思う。


