iPhone Duoではインナーディスプレイで2件のアプリを同時に立ち上げて、左右に並べた際の表示比率が1対1に固定されている。これをユーザーが変更することはできない。Galaxy Z Fold8やGoogle Pixel 11 Pro Foldのように、境界線をドラッグして一方のアプリの表示領域を広げるといった柔軟な操作には対応していないのだ。大きな画面を活かしたマルチタスクの使い勝手という点では、今後の改善に期待したい。
筆者が気に入った使い方の1つが、インナーディスプレイを活用した「スタンバイ」だ。iOS 17から、iPhoneで利用できる機能だが、Duoは本体を縦向きに立てた状態で画面の片側に時計やカレンダーを、もう片側にはアルバムにまとめたペットの写真を表示できる。筆者はつい大画面の実用性ばかりに目を向けてしまうが、お気に入りの写真を身近に飾るという、シンプルな「楽しさ」の価値も改めて実感した。操作していない時間にも愛着を感じられることは、毎日持ち歩くデバイスにとって決して小さくない魅力だ。
Appアイコンが小さくなる、外側ディスプレイの特殊性
iPhone Duoをしばらく使い続けると、閉じた状態のアウターディスプレイで大半の操作を済ませていることにも気付く。毎回開く必要がないことは便利だが、そうなると外側の画面の使いやすさが日々の満足度を大きく左右する。
本機の標準設定のままだと、アプリのアイコンはサイズがやや小さく感じる。開けば大画面になる端末とはいえ、当然ながら閉じている際のアウターディスプレイによる操作まで広々とこなせるわけではない。この表示や操作感のギャップは、購入前に実機で確認しておきたいポイントだ。
iPhone Duoのホーム画面には、右端に縦方向に配置される新しいDockがある。画面右端に縦に並ぶDockの影響で、筆者が試したYouTubeやNetflix、Instagramやミュージックなどのアプリでは全画面表示にすると右側が欠けて見える。アウターディスプレイの場合、例えばYouTubeの動画を再生すると、Dockが表示されていた箇所がブラックアウトしたまま残り、映像コンテンツの上側に太い黒帯が残ってしまう。


