CoreWeave(コアウィーブ)の社債利回りは15%を超え、株価は米国時間10月14日に約15%下落した。最高経営責任者(CEO)のマイケル・イントレーターは、市場が同社を誤解していると考えている。彼の言う通りかもしれない。市場が企業を誤解することは日常茶飯事だ。だが、CEOが自らその弁明をし始めると、筆者はより慎重になる。
イントレーターは従業員に対し、市場は「誤解し、非合理的な行動をとることがある」と語り、コアウィーブの約1040億ドル(約16兆4000億円)の受注残(バックログ)と強力な財務基盤を指摘した。彼がこの社内メモを送った理由は理解できる。株価の15%の下落は社内に疑問を生み、額面1ドルあたり80セント未満で取引される債券は、顧客、サプライヤー、そして融資候補者の間に懸念を生じさせる。建設を続けるには膨大な資金が必要となるため、コアウィーブはこれらすべての関係者の信認を維持しなければならない。
それこそが、このメモが筆者の興味を惹く理由でもある。安心感の醸成は資金調達と決して無関係ではない。信頼感こそが、次のデータセンターに資金が投じられるかどうかを左右するからだ。
筆者は先に、コアウィーブの社債がAI関連株のより大きな問題を警告していると書いた。債券利回りは、貸し手がどれほど厳しい条件を突きつけるようになったかを示していた。イントレーターの反論は第2の問いを提起する。市場は年単位の契約需要を持つ企業を非合理的に切り捨てたのか、それとも経営陣が受注残に注力するあまり、それを履行するために費やし、借り入れなければならない資金の重みを軽視しているのだろうか。
その答えは、楽観的なCEOと神経質な債券市場のどちらか一方を選ぶことではなく、キャッシュの動きを追うことで見えてくる。
コアウィーブの負債が受注残の意味を変える
顧客需要は堅調に見える。コアウィーブの第2四半期の売上高は112%増の25億8000万ドル(約4080億円)に達し、その成長の約93%は既存顧客によるものだった。同社は、世界最大級のテクノロジー企業やAI開発者が求めるコンピューティング・インフラを供給する重要な地位を築いた。1040億ドル(約16兆4000億円)の受注残は、新興インフラ企業の多くが切望する「見通しの良さ」をコアウィーブにもたらしている。しかし同時に、巨額の請求書も突きつけている。
顧客が利用できるようになる前に、キャパシティ(処理能力)が存在していなければならない。コアウィーブはエヌビディアのシステムを調達し、電力を確保し、データセンターをリースまたは建設し、ネットワーク機器を設置しなければならない。売上の一部は数年後まで入ってこないかもしれないが、半導体、電力、そして利息の支払いはそれよりもはるかに早く発生する。



