「クリエイティブな体験を、カメラの物理的なデザインに組み込みたかった」と、ポラロイドの最高製品責任者(CPO)を務めるスタイン・バウアー・ダールバーグは語る。「だからこそ、4つの撮影モードはメニューや設定の階層の奥ではなく、物理ダイヤルに直に配置されている。それらを直接目で見て、ダイヤルを回して選び、すぐに試すことができる。各モードを直感的に操作できるようにしながら、写真の仕上がりを楽しめる余地も残すため、多くの技術的な工夫が凝らされている。カメラそれ自体が、手に取るたびに何か新しいことに挑戦したくなるような、そういうものにしたかった」。
その目的は達成された。短時間の使用だが、ポラロイド・モッドは私にデジタル以前の時代にフィルムカメラであらゆる写真の撮り方を学んでいた頃を思い出させた。当時はよく、絞り値(F値)やISO感度、シャッタースピードなどを細かく設定したものだ。そうやって写真の創造性を学んだのだ。ポラロイドが宣伝文句で述べているように、このカメラはピクセル単位で完璧な結果を追い求めるよりも、撮影の過程で色々と試してみる気にさせてくれる。
伝統的なポラロイドのスタイル通り、私が室内でフラッシュを使って撮影した写真は、あの独特のくすんだ茶色と緑色がかった色調に仕上がった。それはクールでレトロかもしれないが、鮮明ではない。様々なモードに切り替えて試してみたが、どれも宣伝通りに機能した。
これらのすべての体験は、我々が「究極的に完璧な写真」を求めるあまり、いかにデジタル技術の便利さに甘やかされてきたかということに気づかされた。私も身に覚えがある。撮影した後で、スマートフォンの写真編集機能などで、余計な人物や邪魔な障害物を簡単に消去してしまうことがよくある。このカメラは、写真を撮影するプロセスに創造性を取り戻したいという熱意を再燃させてくれた。それが写真における真の芸術というものだ。


