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2026.10.19 13:13

アクセンチュア、アンソロピック「Claude」の会社負担を1人月約4600円に制限──生成AIの費用問題

Robert - stock.adobe.com

上限超過でも利用は可能、費用負担の責任が変わる

月29ドル(約4600円)は、Claudeを使える金額の絶対的な上限ではない。404 Mediaによれば、アクセンチュアが全社共通の予算から負担する金額の上限だ。従業員が利用を続けるには、超過分を承認済みのプロジェクトやチームの予算で賄う必要がある。

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追加料金は承認済みの案件やチームに計上

利用額が割当枠を超える場合、従業員は社内のWBS(作業分解構成図)を通じて、承認されたプロジェクトやチームに追加費用を計上しなければならない。WBSは案件で必要な作業を細分化して管理する仕組みで、今回の方針では費用をどの案件に負担させるかを示すために使われる。

例えば、月500ドル(約7万9000円)分を利用する従業員でも、必要な承認が得られれば利用を続けられる。全社共通の負担枠を超える471ドル(約7万4000円)を、プロジェクトなどの予算から支払えることが条件だ。

従業員によるAI利用を全面的に禁じるのではなく、追加利用の費用を誰が負担するかを明確にする変更といえる。中央のIT部門が上限を決めずに従業員のAI実験を支える方式から、事業部門や案件ごとに費用責任を負う方式へ移る。

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コンサルティング会社では、顧客案件で使うAIの費用が案件の原価に組み込まれる可能性がある。利益率や社内の採算、さらには将来のサービス料金まで影響を受け得るため、負担先の変更は重要だ。

ただし、新方針には不明点が残る。月29ドル(約4600円)は追加のトークン利用料だけの枠なのか、法人ライセンスの基本料金も含むのか。アンソロピックとの個別契約に基づく数字なのか、担当業務に関係なく全従業員に適用されるのか。AIで生産性が上がると従業員が考えても、案件側が追加費用を認めなければどうなるのか。公開された報道や料金資料だけでは、アクセンチュアとアンソロピックの契約条件を十分に把握できない。

公開料金と一致しない月額の社内負担枠

月29ドル(約4600円)の意味が分かりにくいのは、Claudeの公式料金表に同額の標準プランが存在しないためだ。Claude Proは月払いで20ドルで、年払いには割引がある。Claude Maxは月100ドルから利用できる。

法人向けTeamプランでは、利用者1人分に当たるStandardシートが月払いで25ドル、年払いなら月20ドルだ。より多く利用できるPremiumシートは月払いで125ドル、年払いなら月100ドルとなる。

アンソロピックが公表する現在のEnterpriseプランは、年払いで1シート当たり月20ドルだ。ただし、AIに処理を実行させる際の費用は、外部ソフトウェアからAIを呼び出すAPIのトークン単価に基づいて別途請求される。基本料金はサービスを利用する権利の対価で、AIによる回答生成などの処理を無制限に行えるわけではない。法人向けAIでは、利用資格を持つための料金より実際の処理料金が大幅に高くなることもある。

以前のEnterpriseプランには、利用枠が異なるStandardとPremiumのシートがあった。アンソロピックのEnterprise向け資料によると、既存顧客は契約が新しい従量課金方式へ移行するまで、以前の契約条件を利用できる。

アクセンチュアの社内通知では、Premium利用者に週250ドル(約4万円)のトークン利用枠があると記載されていたという。旧契約の存在は、こうした記述を理解する手がかりになる。ただし、アクセンチュアが実際にどの契約を結び、どの利用枠を確保しているかは明らかではない。

結局、月29ドル(約4600円)の算定根拠は分からない。Claude Enterpriseの標準料金でもなく、社内通知に出てくるPremiumという区分も公開料金体系とは明確に対応しない。既存の料金プランをそのまま適用したというより、アクセンチュア独自の社内費用負担枠とみるのが自然だ。

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