世界的に酒類消費が減少するなか、存在感を増すプレミアムテキーラ。その代表格「クラセアスール」が日本の美意識と出会い、日本限定「The Dance of Cultures 鶴の舞」を生み出した。酒、工芸、文化をひとつに結晶させた3人の仕掛け人が語る。
世界の酒類市場を調査するIWSRによれば、2025年の世界のアルコール飲料の販売数量は前年比2%減。これで3年連続の減少となり、世界的に酒類市場には逆風が吹いている。しかし一方で、一部の蒸留酒は好調だ。例えばジンは前年比1%増、テキーラは2%増。なかでもウルトラ・プレミアムと呼ばれる高価格帯のテキーラに限れば、2025年の販売数量は前年比8%増を記録している。なぜ今、高級テキーラが注目されるのか。
「テキーラと聞いてどんな飲み方を思い浮かべますか? ショットグラスに注ぎ、塩とライムをお供にグイッとあおる。かつては、そんなワイルドな飲み方のイメージが強かったかもしれません。でも今、テキーラのイメージは大きく変わりつつあります」
そう語るのは、「クラセアスール」のアジア市場を統括するマイケル・チャン(以下、マイケル=写真中央)だ。
このたび、「クラセアスール」から日本のためだけにつくられた限定品「The Dance of Cultures 鶴の舞」が誕生。そのローンチに合わせて、メキシコから「クラセアスール」蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ(以下、ヴィリディアナ=写真左)と、同クリエイティブ・ディレクターのソフィア・オルティス・ガルシア(以下、ソフィア=写真右)が来日した。マイケルを含む3人に、プレミアムテキーラが世界で支持される背景と、「クラセアスール」が牽引する新しいラグジュアリーについて聞く。
人の手と時間がつくりだすテキーラ
「昨今、人々はお酒を飲む量そのものは減らしていますが、一方で、より品質の高いものを選ぶようになっています。ただお酒を飲むのではなく、そのお酒がどんなアイデンティティをもち、背景にどんな芸術や文化、ルーツがあるのか。そこまで知ったうえで楽しみたいという人が増えています。それが、ハイエンドなプレミアムテキーラ市場が伸びている理由のひとつでしょう」と、語りだしたのはヴィリディアナ。



