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2026.10.16 08:16

サメが直面する「見えない脅威」に挑むブラジル科学者たちの研究

Adobe Stock

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海洋汚染について語るとき、私たちの多くは、波間に漂うペットボトル、海面に広がる重油の油膜、動物に絡みついた漁具など、実際に自分の目で確認できる物理的なものを思い浮かべるだろう。しかし、海洋汚染の最も雄弁な真実を伝えるもののいくつかが、目に見えないとしたらどうだろうか。ブラジル・リオデジャネイロの海岸沿いで、プロジェクト「EcoShark」の研究チームが明らかにしようとしているのは、まさにそのことだ。2018年以来、このプロジェクトは回遊、食性、遺伝情報、健康状態、汚染物質への曝露など、考え得るあらゆる角度からサメの研究を重ねてきた。そして最近、ブラジル近海で調査したサメの組織(シュモクザメの脳組織を含む)から抗うつ薬のセルトラリンが検出されたという発表は、世界的なニュースとなった。

「正直、最初の反応は驚きでした」とリオデジャネイロ連邦大学カルロス・シャガス・フィーリョ生物物理学研究所の客員教授、マリアナ・バタ・アロンソ博士は語る。「サメがさまざまな汚染物質に曝されていることはすでに分かっており、これまでの研究でも日焼け止めの成分や殺虫剤、その他の汚染物質が海洋生物から検出されていました。しかし、抗うつ薬であるセルトラリンがサメの組織から見つかったのは想定外でした。本当に驚かされたのは、それが検出された場所です」。ただ、これが直ちにサメに悪影響を及ぼしているという意味ではない。検出されたことと生物学的な影響が確認されたことは別であり、研究者たちもその違いを厳密に区別している。しかし、セルトラリンは人間のセロトニン神経系に作用する化学物質であるため、サメの脳内から見つかったことは、研究者たちに解明すべき多くの疑問を投げかけることとなった。「その時点で、疑問は単に『海に医薬品が存在するのか?』というレベルをはるかに超えました」と彼女は話す。「『どのようにしてそこに到達したのか?』『いかにしてサメの脳にまで達したのか?』そして最も重要なのは『何らかの生物学的影響を及ぼす可能性があるのか?』という問いを立てざるを得なかったのです」

これらの問いこそが、EcoSharkのより包括的なアプローチの核心にある。研究者たちは、サメという動物が、人間の影響が強まる沿岸環境とどのように関わっているのかを解明しようとしている。「サメは複雑な生物であり、単一の手法だけで全容を解明することはできません」とアロンソは説明する。汚染物質の分析により化学物質への曝露が明らかになり、人工衛星を用いたテレメトリー追跡調査により移動経路や主要な生息地が判明する。遺伝子解析は地域群の構造や種の違いを明示し、食性研究は食物網における相互関係を解明する。そして健康・生理学的分析は、個体が環境にどのように適応・反応しているかを示す。これらの要素をすべて組み合わせることで、より大きな問いが見えてくる。サメはどこへ移動しているのか。どの生息地が最も重要なのか。どのような汚染物質に直面しているのか。そして、それらの脅威はどこで重なり合っているのか。「私たちは、個々の脅威を切り離して研究するのではなく、複雑な生態系の中に生きる一つの命としてサメの全貌を理解しようとしているのです」

こうしたアプローチは、極めて多様なサメやエイが生息し、約7000マイル(約1万1000km)に及ぶ海岸線を持つブラジルにおいて特に重要だ。アロンソはブラジルにおけるサメ研究の絶大な可能性を認める一方で、直面する深刻な課題についても指摘する。乱獲、混獲、生息地の劣化、環境汚染、不十分な健康状態評価、不十分な長期モニタリング、そして断続的な資金援助などが、現地の保全活動を複雑にしている。中でも繰り返し直面する課題が、活動の持続性だ。

「生態系のプロセスが数十年単位で進むのに対し、サメの研究は短期的なプロジェクトや限られた資金に依存しがちです」と彼女は語る。「個体数の推移、回遊パターン、繁殖の成功度、あるいは汚染物質への蓄積的な曝露状況を理解するには、長期的なデータセットが欠かせません」。特に移動生態学は、長期データから多くの知見が得られる分野だが、衛星タグ、バイオロギング用の音響受信機、調査船、フィールドチームの確保には膨大な費用がかかり、個体を数カ月から数年単位で追跡することは容易ではない。さらに、サメは人間が定めた行政上の境界線など考慮しない。「サメは保護区や自治体、州の境界など認識しません。突き詰めれば、移動生態学とは単に地図に従うのではなく、動物の動きに合わせた保全活動を可能にするものなのです」

ここで、EcoSharkのパズルを完成させるもう一つの重要な要素が登場する。人間だ。EcoSharkの研究チームは、マランバイア、レクレイオ・ドス・バンデイランテス、バーラ・ダ・チジュカ、バーラ・デ・グアラチバ、グルマリといった、リオデジャネイロ沿岸の漁業コミュニティと直接連携している。研究に用いられる生物標本の多くは、漁師が誤って混獲したサメから提供されており、この信頼関係こそが研究の根幹をなしている。「漁師たちは、海に関する膨大な実践的知識を持っています」とアロンソは説明する。彼らは年に何百日も海で過ごしており、わずか数週間の科学調査では見落とされがちな季節の変化や動物の行動を観察している。研究者が資金やリソース、時間の不足から捉えきれない長期間の、サメの個体数や体長、分布、行動の変化を捉えることができるのだ。「重要なのは、地域の生態学的知識と科学的知見は対立するものではないということです。互いに異なる問いに答え、補い合うことができるのです」。しかし、ブラジルにおける保全活動は、漁業が人々の生計そのものであるという事実を尊重しなければならないとアロンソは主張する。保全活動への協力を求める前に、漁師たちが何を見、何を感じているのかを研究者側が理解する必要があると彼女は考える。「第一歩は耳を傾けることです。『サメをとるのをやめてください』と一方的にアプローチしても、意味のある関係を構築することはできません」。彼女はさらに、サメ漁の規制には地域社会への手厚い支援を伴うべきだとし、規制の取り締まりにおける隙間や、科学的エビデンスを実効性のある政策へと落とし込む難しさについても言及する。

EcoSharkの研究の次なるフェーズでは、これらの要素をさらに統合していく。研究チームは、医薬品への曝露がサメのセロトニン系、生理機能、あるいは行動の変化に関連しているかを調査したいと考えている。また、より多くの個体や異なる成長段階における分析を進め、親から子へ汚染物質が移行するかどうかも解明したい考えだ。同時に、テレメトリー追跡、遺伝子解析、ウイルスゲノム(バイローム)、健康バイオマーカー、汚染物質分析、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)研究、その他の分子生物学的手法を取り入れ、統合的アプローチを一層拡張しようとしている。

長年サメの研究を続けてきたアロンソを、今なお現場へと駆り立てる原動力は何なのだろうか。「常に予想もしない発見があるという事実です」

それこそが科学の最大の醍醐味かもしれない。常に新たな発見が待っている。そしてサメの場合、彼らの身に起きていることを理解することは、サメという単一の存在を超えて視野を広げることを意味する。彼らの移動経路は漁業と交差し、その体内には都市から流出する化学物質が刻まれる。そして彼らの生存は、健全な生息環境だけでなく、同じ海を共有する人間にかかっている。これらのつながりを理解すればするほど、サメを波の下に孤立した生き物として捉えることはできなくなっていく。「彼らは私たちの海の一部です」とアロンソは話す。「重要な捕食者であり、彼らを保護することは、私たちが依存している生態系全体の健康を守ることを意味するのです」

次に研究者たちが海へ乗り出すとき、そこで何が見つかるかは正確には分からない。だからこそ、彼らは海へ向かい続けるのである……。

(forbes.com 原文)

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