欧州

2026.10.16 07:00

米国の警報なしに襲う弾道ミサイル、ウはロ最大のデータセンターを攻撃 侵攻1694日目

ウクライナ北東部ハルキウで2026年10月12日、ロシアの攻撃を受けた集合住宅で救助活動にあたる人々(Pavlo Pakhomenko/NurPhoto via Getty Images)

スペースXの衛星通信サービスの制限でドローン運用に支障をきたす

ウクライナ軍当局によると、米スペースXの「Starlink(スターリンク)」技術に基づく政府向け衛星通信サービス「Starshield(スターシールド)」の利用に14日、制限がかかり、ウクライナ軍のドローン運用に影響が出た。ウクライナ大統領の防衛技術担当顧問を務めるセルヒー・ベスクレストノウは、Starlink端末を搭載する装備の移動速度に時速約160キロメートルの上限が設けられたと述べている。一部の部隊からは、これより低い移動速度でも通信が途絶えたという報告も上がっている。ウクライナ当局によれば、今回の制限は事前通告なしに行われた。

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スペースXを率いるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、スターシールドの運用上の制限を決めるのは米軍と米大統領だと説明している。ウクライナのミハイロ・フェドロウ前国防相は、時速160キロメートルまでの速度で接続できるように復旧が進められていると述べた。速度制限の完全な撤廃が次の段階だとも言及している。

エネルギー施設攻撃停止の「合意」を無視してロシアは攻撃を続ける

トランプは9日、ロシアが米国を含む世界の市場にディーゼル燃料(軽油)を供給することでロシア側と合意したと発表した。トランプによれば、ロシアはディーゼル燃料30万トン超をただちに供給し、11月にさらに50万トン、その後100万トンを供給するという。米財務省は、2027年4月7日までロシア産ディーゼル燃料の輸入を認めることを許可した。トランプは、合意は燃料価格の引き下げを目的としたものだとしている。

トランプは11日、ロシアとウクライナがエネルギーインフラに対する攻撃を停止することで合意したとも主張した。 ゼレンスキーは、米国側から詳細について知らされるのを待っていると述べた。ロシア側は合意を確認していない。ゼレンスキーは13日、ウクライナは2日間、ロシアの製油所などエネルギーインフラに対する攻撃を控えたが、ロシアはウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃を続けたと非難した。ロイター通信などによると、米政府はウクライナがロシアのエネルギー施設に対する攻撃をやめなければ、インテリジェンスの共有や、欧州諸国の資金負担による米国製兵器の提供を停止すると脅した。

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ウクライナのドローンはロシアのデータセンターも狙い始める

ウクライナは8日から11日にかけて、ロシア西部サーソボとカルーガ、ウラジーミルにあるロシアのネットサービス大手ヤンデックスのデータセンター計3カ所をドローンで攻撃した。ヤンデックスによると、サーソボとウラジーミルとのデータセンターは稼働を停止し、カルーガの施設も一部が使用不能になった。これらの攻撃により、同社の一部サービスが利用できなくなった。

ウクライナのドローンはさらに14日、ロシア西部バラコボにあるロシア金融大手ズベルバンクのデータセンターにも攻撃を加えた。 ロイターによると、このデータセンターはロシア最大規模とされる。ズベルバンクは攻撃を受けたことを認める一方、システムやサービスに支障はなく、従業員の負傷者もいないとしている。バラコボがあるサラトフ州のロマン・ブサルギン知事は、市内へのこの日の攻撃で1人が死亡し、複数の住宅が損傷したと発表している。

(forbes.com 原文)

翻訳・編集=江戸伸禎

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