ウクライナ、ロシア製油所への攻撃再開を表明
マスクの発言は、ディーゼル燃料と原油の価格が高騰し、トランプ政権がロシアとウクライナの「エネルギー停戦」を推し進める状況で出された。ウクライナのゼレンスキー大統領は10月12日、ロシアがトランプの停戦要請を無視していると非難した。15日には英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、ウクライナはロシアの製油所への攻撃を再開すると表明した。「(製油所への攻撃に対する)制限はなくなった。もう終わりだ」と語った。
ゼレンスキーは、トランプがロシアのウラジーミル・プーチン大統領との間で、ディーゼル燃料の供給について合意したことにも不満を表明した。また、米国がウクライナ軍の指導部に対し、ロシアの製油所への攻撃をやめなければ「情報提供を止める」と告げたと主張した。トランプは、米国がウクライナへの情報提供を停止しているとの見方を否定している。
通信制限を誰が導入したかは不明、米政府当局者は政権の関与を否定
ウクライナ軍が使うスペースXの衛星インターネットに、誰が制限を課したのかは依然として不明だ。ゼレンスキーの顧問セルヒー・ベスクレストノフは、時速約161キロ(100マイル)を超えるドローンの通信が制限される問題をテレグラムで最初に報告した。ベスクレストノフは、制限の導入は「偶然」ではなく、「現在の政治状況」に関係している可能性が高いと述べた。
ロイターによると、通信制限の影響でウクライナ軍は一部のドローン作戦を中止せざるを得なかった。さらに、制限速度より遅い時速約110~120キロ(68~75マイル)で飛行するドローンでも、通信が最長20秒間途切れる事例があったという。フェードロフの発言は、接続状況が改善しても、時速約161キロ(100マイル)を超えるドローンへの通信制限は残っていることを示している。
アクシオスに対し、米政府高官は、トランプ政権は通信制限に関与していないと述べた。同媒体が取材した2人の情報源によると、ホワイトハウス当局者はウクライナ側に、米政府はスペースXという企業を管理していないと伝えた。情報源のうち1人は、トランプ政権が原因を調べるため、スペースXに連絡する予定だと述べた。
トランプの停戦合意発表後、ゼレンスキーはロシアの攻撃継続を非難
トランプは10月11日、ロシアとウクライナが「エネルギー停戦」に合意したとトゥルース・ソーシャルに投稿した。合意の詳細は示さず、両国に「破るな」と警告した。ゼレンスキーは10月12日、ロシアがトランプの停戦に向けた働きかけを無視していると非難した。ロシアがウクライナのエネルギーインフラへの攻撃停止に正式に同意しない限り、ウクライナは報復攻撃を続けると警告した。ワルシャワ安全保障フォーラムにオンラインで出席した際には、「プーチンがトゥルース・ソーシャルを読んでいないことは明らかだった」と述べた。


