転職理由は給与だけではない
今回のアンケートで転職を考えた理由を尋ねたところ、最も多かったのは「年収を上げたかった」だった。次いで「人間関係や職場の雰囲気に問題があった」「残業を減らしたかった・休日を増やしたかった」と続いた。

(図6)転職を考えた理由(複数回答)/アンドプロ提供
転職活動時の希望年収についても、年収アップを希望した人は41.4%にとどまった。一方「前職と同等(現状維持)でよい」「年収ダウンも許容」を合わせて58.6%が年収アップを必須条件としていなかった。

(図7)転職活動時の希望年収/アンドプロ提供
この結果からは、前職の年収に不満を感じていた人が過半数だったにもかかわらず、転職時には給与だけでなく労働環境や職場の人間関係なども重視されていたことがうかがえる。
転職後は約6割が満足
転職後の年収に対する満足度は「非常に満足」「おおむね満足」を合わせて59%の人が「満足している」と回答。転職前には53.6%が年収に不満を抱いていたが、転職後は約6割が満足しているという結果になった。

(図8)転職後(現職)の年収に対する満足度/アンドプロ提供
アンドプロは「建設業界で人材確保に向けた待遇改善と働き方改革が進んでおり、年収と働き方の両面での改善が転職後の高い満足度につながっている」と分析している。なお、同社が別途実施した年収変動実態調査では、2023~2025年度の転職決定者について、20代を除くすべての年代で平均年収アップ額が100万円を超えていたこともわかった。特に40代は平均113.5万円の増加となり、60代以上を除く年代の中で最も高かった。なお、60代以上は定年後に下がった年収を転職で取り戻すケースがあるため、単純比較の対象から除かれている。

(図9)年代別:転職時の年収上昇額の平均(2025年度)/アンドプロ提供
ただし、これらの年収変動に関するデータは今回のアンケートとは別の集団を対象としており、対象業種の範囲や構成も完全には一致していないことには注意したい。


