年収より働き方を優先
今回の調査で注目したいのが、転職時に重視する条件だ。「年収が多少下がったとしても、働き方(休日数や残業時間)を優先したい」という意識があったかを尋ねたところ、「強くあった」「ややあった」との回答が合計62.6%に上った。

(図3)全体:転職の条件として「年収より働き方を優先する」意識の有無/アンドプロ提供
さらに、前職の年収に不満を感じていた人に限定しても、48.1%の人が「年収より働き方を優先したい」という意識を持っていた。給与に不満を抱えていても、働き方が改善されるのであれば年収が下がることを受け入れる余地があった人が約半数に上ったことになる。

(図4)年収不満層:転職活動中の「年収より働き方を優先する」意識の有無/アンドプロ提供
4割超が年収ダウンで転職
実際に、年収が下がる転職を選択した人も少なくない。アンドプロが今回のアンケートとは別に実施した「建設業 転職時の年収変動実態調査」によると、2025年度に同サービスを利用して転職を決定した建設業従事者のうち、54.0%が年収アップを実現した一方、43.7%は年収が下がる転職を選択していた。

(図5)転職時の年収変化の割合/アンドプロ提供
年収ダウンを選択した人の転職理由として、次のような声が紹介されている。
「土日関係なく稼働しており、突発的な深夜対応も多いため、働き方を改善したい」(施工管理・40代男性)
「深夜まで働くことが当たり前、美徳になっている。家族も働き方を心配しており、改善したい」(CADオペレーター・20代女性)
「50代、60代になっても求められる人材になるため、自分の技術をさらに磨ける環境で働きたい」(建設コンサルタント・20代男性)
年収が下がる転職を選んだ理由は、労働時間の改善だけでなく将来を見据えた技術の習得など、人によって異なっている。


