困難が消えるわけではない。しかしギーランは、パンデミック中に取り入れた日々の習慣として、どれほど小さなことでも、その日に起きた「最高の瞬間」3つを夫にテキストで送っていたと話す。娘がハグしてくれたこと、友人とピックルボールをしたこと、新しいレシピを試したことなどだ。
こうした勝利に気づき、言葉にする行為は、その瞬間の幸福感を高めるだけではない。困難な時期であっても、ポジティブなものを探すよう脳を鍛える。「1日数分にすぎませんが、日々の良いものへと私たちの焦点を切り替えてくれます」とギーランは言う。
これを職場に応用するなら、全員が日々または週ごとの成果を投稿して認め合う文化を築くために、Slackのチャンネルに「#small-wins」を設けたり社内チャットで投稿を呼びかけたりするのも有効だとギーランは助言する。リーダーは、会議の冒頭で「最近の勝利は何か」「今週、同僚があなたの仕事をどう楽にしてくれたか」と順番に尋ねることで、チーム向けに応用できる。こうした実践は問題を無視するものではない。むしろ、進歩と可能性への信念を燃料にし、チームが前に進む助けとなる。
楽観性は伝染する
私たちのマインドセットや気分が周囲の人々に直接影響を及ぼすことは周知の事実である。会議や食卓で最も耳を傾けられるのは、最もネガティブな人ではない。だが、最もポジティブな人でもない。実際には、最も表現力のある人なのだとギーランは言う。楽観的なマインドセットも、それを共有しなければ他者に大きな影響を与えることはない。
「楽観的な人が沈黙すると、悲観的な人が発言の場を得ます」とギーランは言う。「私たちはネガティブなことについて話せるようでありたい。しかし同時に、楽観性の一定のリズムも持っていたいのです。リーダーにはその力があります。常にチームと話しており、チームの脳をより可能性志向の方向へ導くことができるからです」
だから、チームを活気づけたいリーダーであれ、自分自身のレジリエンスを高めようとする個人であれ、覚えておきたい。レジリエントな楽観性は生まれつきのものではなく、日々の選択である。実践し、増幅し、共有できるものなのだ。


