【重要】復旧のご報告セキュリティ対策に伴うメンテナンスおよび会員機能の一時停止について

経営・戦略

2026.10.23 11:00

急成長するフィジカルAI領域、競争力の鍵は「主権的サプライチェーン」

stock.adobe.com

・スキル:タスクの実行方法を定義する再利用可能なエンジニアリング・ノウハウを含む。これには、設計コパイロットのスキル、業界およびプロジェクト固有の手法、CAx環境に組み込まれたスキルが含まれる。

advertisement

・ツール:ワークフローを実行するために使われる技術的機能であり、幾何ツール、ハイブリッドな物理・幾何AI、最適化、組み込みCAx、エンジニアリングソフトウェアのコネクターが含まれる。

・インフラ:アプリケーション、機械学習、設計オペレーション、計算オーケストレーション、エンジニアリングデータを支える管理レイヤーである。

(3)結果はゲートウェイを通じて戻され、ユーザーによるレビューと検証に供される。これにより、人間が関与する反復的なワークフローが生まれる。

advertisement

(4)AIエージェント・ゲートウェイは、ユーザー、エンジニアリングシステム、社内ナレッジ、サードパーティーAIモデルをプラットフォームに接続し、その後、検証のために結果を返す。

NCの設計コパイロットは、過去の設計知識が存在しない場合にも機能する。要件を出発点として、エージェントのスキルおよびツールのコンポーネントは、「CATIA」などのCADを通じて複数の形状を生成し、FEA(有限要素解析)を適用して、要件を満たす設計案を作成できる。これは、各国がロボットやドローンに使われる電気機械部品について、過去の知識や経験を持たないまま主権的サプライチェーンを構築するうえで、特に重要である。

NCの共同創業者であり、同社米国部門のゼネラルマネージャーであるトーマス・フォン・チャマー博士は、次のように述べている。「AIが重要な設計・製造知識の所有者を再編しつつあるのを目の当たりにしています。AIを顧客の設計およびシミュレーションのワークフローに直接組み込むことで、メーカーは重要部品について垂直統合を進め、より速くイノベーションを起こし、外部パートナーに依存するのではなく、ノウハウを指数関数的に伸ばすことができます。サプライチェーンが常に圧力にさらされている現在、その所有権は重要な資産になるのです」。

NCの最近の顧客の1社に、米ミシガン州に本社を置く上場グローバル企業Cooper Standardがある。Cooper Standardの年間売上高は約30億ドル(約4750億円)で、世界で約2万2000人を雇用している。同社は、自動車市場をはじめとする多様な用途向けの成形部品および押出部品を専門としているが、自社の専門的なエンジニアリング・ノウハウをコード化してNCの設計コパイロットに組み込むことで、成形部品の金型設計にかかる時間を50%短縮することに成功した。これにより同社は、少数の専門家や外部の金型製造能力に頼ることなく、生産の国内回帰を進め、国内拠点で生産設備を柔軟に再編・構築できるようになる。

次ページ > 新型物流システムを100%米国内調達で実現

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事