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2026.10.15 11:15

米大手4行が稼ぐ陰で借り手企業の株主が損をする、好決算に株式投資家が身構えるべき理由

William - stock.adobe.com

4行の好業績と株安は矛盾しない──米国株ラッセル3000は54%が弱気相場

銀行の好決算と株式市場の不調との対比は、一見したほど奇妙なものではない。ラッセル3000指数の構成銘柄の54%は、すでに6月の高値から20%以上下落している。その一方で、米国の代表的な株価指数であるS&P500は、過去最高値の近くにある。

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指数を押し上げている企業はたいてい、資金を調達する手段を持ち、潤沢なキャッシュフローを生み、有利な条件を引き出せるだけの規模を備えている。銀行業界では、JPモルガンが同じような強みを持つ。先行きが不透明になると、資金は同行に集まりやすい。大きな借金の返済期限が迫っている規模の小さい企業には、そうした自由はない。借り換え自体はできるかもしれない。だが、その金利は、投資の前提を変えてしまうほどの水準になる。売上高が伸び続けていても、株式の価値は目減りしうる。

ゴールドマンは株式トレーディング純収益が72%増、顧客は自信を深めたか

ゴールドマン・サックスでは、株式トレーディングの収益が前年同期比72%増の64億4000万ドル(約1兆180億円)に跳ね上がった。この数字から分かるのは、顧客が活発に売買していたことであって、顧客が先行きに自信を持っていたかどうかではない。投資家が売買するのは、期待を抱いているときだけではない。不安なとき、持ち高が膨らみすぎているとき、含み益を守りたいときにも売買する。ゴールドマンは、売買が動けばそれで稼げる。その動きが何を意味するのかは、私たち自身が判断しなければならない。

投資銀行手数料は21%増、資産売却やスピンオフが実現すれば復活の道

株式トレーディングの収益よりも参考になるのは、同社の投資銀行部門の手数料収入である。企業の買収や売却、資金調達を手助けして得る手数料で、前年同期比21%増の32億2000万ドル(約5090億円)だった。この伸びが、資産の売却やスピンオフ(事業部門を切り離して独立させること)、事業再編といった取引の成立に結びつけば、すでに株価が大きく下がった企業も、立ち直るきっかけをつかめるかもしれない。経営陣は、事業を整理して身軽にしたり、事業の一部を売って得た資金で財務を立て直したりできるからだ。

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案件の見通し話より、成立した取引に注目

私が注目しているのは、実際に完了した取引である。案件の見通しばかりを語るバンカーの話を、もう一四半期聞きたいわけではない。ゴールドマンは、取引が戻ってくれば手数料を得られる。だが株主に必要なのは、その取引を経て、よりよい企業が手元に残ることだ。

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翻訳=酒匂寛

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