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2026.10.20 14:30

AIエージェントでCPU需要増、インテル株復活──受託製造の赤字と割高な株価をどう見る

Andreas Prott - stock.adobe.com

インテル株が高値から下落した理由は何か

インテル株は2026年6月30日につけた52週の日中高値142.35ドルから、10月16日の終値89.85ドルまで約36.9%下落した。10月9日の終値104.70ドルと比べても、1週間で約14.2%安い。10月初旬の株価下落につながった材料には、イーロン・マスクが計画する半導体製造施設「Terafab(テラファブ)」を巡る不透明感があった。

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マスクは、テスラ、スペースX、xAI向けの半導体を製造するTerafabについて、台湾積体電路製造(TSMC)と初期段階の協議を行っていると認めた。インテルも2026年4月に計画へ加わり、次世代製造技術14Aを供給する構想を持つ。インテルはTerafabを受託製造事業の大口顧客として期待していたため、TSMCとの協議は発注が2社へ分散する可能性を意識させた。

ただし、マスクはTSMCが関与するとしても、施設の一部を借りる可能性にとどまると説明した。タンも取材に対し、Terafabでマスクとの協力を続けると述べている。2026年10月15日のTSMCの決算説明会では、同社のCEOがTerafabを巡る協議は続いており、結論は出ていないと説明した。TSMCが施設で半導体を製造する場合、工場の運営はTSMC自身が担う必要があるとも明言した。

利益確定売りに加え、AI設備投資への警戒も株価を押し下げた

Terafabを巡る動揺の前にも、インテル株は2026年9月下旬に利益確定売りで6%下落していた。9月初めの約89ドルから9月24日には127ドル超まで、約42%上昇していたためだ。短期間に大きな利益を得た投資家にとって、売却して利益を確保しやすい局面だった。

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さらに前の株価下落には、巨額のAI投資を続けられるのかという市場全体の懸念が影響した。AI企業アンソロピックのCEO、ダリオ・アモデイがAIの急速な開発に伴う危険性を警告した。マスクとOpenAIのCEO、サム・アルトマンも同様の懸念を示し、AI関連株全体に売りが広がった。2026年10月16日にもAI設備投資の持続可能性への懸念から半導体関連株が売られ、インテル株は前日比5.79%下落した。

アップル製品のCPU転換と、インテル株の割高感

アップルが一部のアプリケーションでインテル製CPUを搭載したMacへの対応を段階的に終了すると決めた後にも、インテル株は小幅に下落した。アップルは長年にわたり自社開発の半導体への切り替えを進めてきたため、想定された動きだった。アップルの決定は、インテルが強みとしてきたx86方式のCPUの地位が揺らいでいることを改めて示した。

相次ぐ下落から分かるのは、インテル株が受託製造の大型顧客を獲得できるかどうかや、AI投資が続くかどうかに敏感だということだ。時価総額が将来の予想売上高の何倍に当たるかを示す「予想売上高倍率」は、2026年10月16日時点で6.98倍だった。2026年10月9日時点の半導体業界の3.5倍、インテル自身の過去5年平均3.2倍を依然として上回る。

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