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2026.10.18 14:07

暴走するAIエージェント群にAIで対抗──累計約83億円調達のコージェントが「攻撃経路分析」で組織を守る

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複数のAIが連携する攻撃は、従来の自動化と何が違うのか

サイバーセキュリティ業界では、AIエージェントが自律的に実行する攻撃の速さに対し、危機感が強まっている。セキュリティ企業クラウドストライクのマイケル・セントナス社長は、ビデオ取材で「複数のエージェントが、侵入の開始から完了まで機械の速度で進める事例が見え始めた。我々が直面しているのは、こうした状況だ」と語った。「エージェントは人間より速く行動できる。そこに問題がある」と指摘した。

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サイバーセキュリティ分野の調査・助言機関IANSで講師を務め、法律事務所ベーカー・ドネルソンのパートナーでもあるジャスティン・ダニエルズは、電子メールで見解を示した。「AIエージェント群がもたらす本当の危険は、単にサイバー攻撃が速くなることではない。攻撃の自動化は何年も前から行われてきた。違いは自律性、規模、連携にある」と述べた。

偵察からシステム内部の移動まで、作業を同時進行

人間の攻撃者は標的の調査、脆弱性の特定と悪用、侵入先から別のシステムへの移動を順番に進める。だがダニエルズによれば、複数のAIエージェントは作業を分担して同時に実行し、得た情報を共有しながら攻撃方法を機械の速度で変えられる。攻撃側では、人間の注意力という制約がなくなり始めているという。

企業はAIを使い、攻撃者より先に弱点を塞ぎ始めた

新たな脅威に対処するため、多くの企業・組織が防御へのAIエージェント導入を試している。OpenAIは2026年9月、AIエージェントを中心に脆弱性の発見と修正を継続する運用体制「Defense Factory」を発表した。

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ケビン・マンディアが設立した、AIを中核技術とするセキュリティ新興企業Armadin(アーマディン)も、攻撃を防ぐためにAIエージェント群を活用する。同社は2026年10月、企業評価額25億ドル(約3950億円)で、2億5550万ドル(約403億6900万円)を調達した。複数のAIエージェントで攻撃経路を洗い出し、攻撃者が脆弱性を悪用する前に修正している。

広い操作権限が防御用AIを新たな侵入口に変える

サイバーセキュリティは、攻撃者と防御側の「猫とネズミの追いかけっこ」に例えられてきた。ダニエルズは、AI技術の進歩によって「攻撃側と防御側のAIが戦う」SF映画のような状況に変わりつつあると表現する。企業には防御用の自律型AIが必要になるが、導入によって新たなリスクも生まれる。適切なID管理、アクセス権限の設定、監視を行わずにAIエージェントへ広範な操作権限を与えると、そのAIが攻撃者の新たな侵入口になり得る。

エドゥプガンティが指摘するように、AIエージェントには攻撃者より先に攻撃経路を「無力化」する可能性もある。ハギングフェイスへの侵入事件は、AIを開発・提供する企業が適切な安全対策を設けなければ、深刻な被害が現実になり得ることを示している。

悪用されやすい脆弱性を優先修正する「外科用メス」の発想

防御担当者は脆弱性の発見と修正を自動化し、セキュリティ管理の作業を効率化できる。攻撃経路分析なら、攻撃者に悪用されやすい脆弱性を特定し、優先的に修正できる。セーラムは両者の違いを「片方は力任せに振るう大槌で、もう片方は外科用メスだ」と表現した。

(forbes.com 原文)

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