「それは職場の壁を超えて、プライベートにまで影響を及ぼしています。およそ6割の人が、テクノロジーによる摩擦が仕事終わりの気分を損ね、私生活のコントロールを揺るがしていると答えているのです。さらに、58%が自身の作業環境から目の疲れや手首の痛み、首の凝りといった身体的な不快感を繰り返し経験しています」と、ロジテックのレシュリーはメールでのインタビューで語った。
コントロール感を取り戻す方法
従業員がテクノロジーに対するコントロール感を取り戻す方法はいくつかある。
「従業員には、テクノロジーを理解し、その利用方法に関する決定に参加し、その出力に疑問を呈し、重大な決定に対して人間による有意義な判断を維持する機会が必要です。組織は、従業員を早い段階から関与させ、トレーニングを提供し、自動化された決定に異議を唱える明確な手段を作り、不要な監視を制限し、人をコントロールするのではなくサポートするようにAIを設計することで、支援を提供できます」と、フレキシブル・ワーク・ソリューションズのコネルはメールでのインタビューで推奨した。
AIを活用したヘルスケア企業エキソリス(Xsolis)のチーフ・メディカル・オフィサー(CMO)を務めるヘザー・バセット(Heather Bassett)医師は、従業員が実践できる方法として、以下を挙げた。
・好奇心を持ち、ツールがどのように機能し、どこに欠点があるのかを学ぶ。AIを理解する者が、その使われ方を形作ることになる。
・テクノロジーの設計や評価への協力を求められた際には参加し、自身の働き方に同期させる。
・テクノロジー関連のツールによって業務がより困難になったり、課題が増えたりした場合には、声を上げる。
バセットは、組織が新しいテクノロジーを導入する前に、以下を行うよう推奨している。
・「ツールを選ぶ前に、まず実際に業務を行う人々と共に課題を定義すること」
・「人間に単なるお墨付きを与えるだけの『ヒューマン・イン・ザ・ループ(人間の意思決定への介入)』の役割ではなく、真の意思決定権限を与え、AIの判断を覆しても安全な環境を作ること」
・「何が測定され、データがどのように使用され、何が把握できないのかを透明にすること」
ビジネスリーダーは「『移行しても安全か?』と尋ねるのをやめ、『現状維持のコストはどれくらいか?』と問い始めるべきです。コントロールはプロセスの一部になることから生まれ、それは導入後ではなく、導入前に始まらなければなりません」と、バセットは締めくくった。


