6位に入ったアドビ(Adobe)では、従業員が世界で最も革新的かつ広く利用されているデザインおよび動画ソフトウェアの開発に力を注いでいる。そして従業員は、刺激的なプロジェクトだけでなく、国ごとに設計された一連の福利厚生という形でも報われている。米国では、従業員は株式報酬、会社負担の生命保険および事故死・後遺障害保険(AD&D保険)、16週間の全額有給育児休暇、保育費補助、学費・資格取得費用として最大1万ドル(約158万円)の支援を受けられる。
「『すべての人につくる力を』という私たちのミッションは、従業員が複雑なテクノロジーに取り組み、革新を起こし、キャリアを伸ばし、最高の仕事ができる文化を築く原動力になっています」と、Adobeのグローバル・アワード(社内表彰)プログラム担当バイスプレジデントであるローズマリー・アリアダ=カイパー(Rosemary Arriada-Keiper)は言う。
26位のネドバンク(Nedbank)は、南アフリカに拠点を置き、多くのアフリカ諸国で展開する銀行だ。従業員が社会的課題について考え、金融の専門知識を活かしてコミュニティを支援する機会につなげることを奨励する、包摂的な職場文化を重視している。たとえば、Nedbankの組織有効性担当エグゼクティブヘッド、アンディー・ウーレン(Andee Uren)によると、従業員はTeam Green Day、Women's Month、Pride Month、盲ろう者認識週間(DeafBlind Awareness Week)、ウェルビーイング・キャンペーンなどの取り組みに定期的に参加している。
ウーレンによれば、Nedbankにおける従業員エンゲージメントのもう1つの要因は、同僚同士がオンラインで互いを称え、チームの努力をたたえるピア・ツー・ピアの表彰制度である。これに加え、経営陣が運営する正式な表彰プログラムや、優秀な成果を上げた従業員への追加報酬もある。
表彰が制度化されているかどうかにかかわらず、従業員一人ひとりが自分の貢献を認められ、価値あるものと感じられることは、企業の成功の鍵だとカテールは指摘する。人材を引きつけることと、従業員が離れたくないと思う組織であることは別物だとカテールは言う。「最高の雇用主は、人々が成長し続けられる条件をつくり、その成長を組織の中核的能力の1つにしています」
従業員にとってこうした好ましい条件を生み出している世界各地の企業について詳しく知るには、「2026年版 世界最高の雇用主」の全リストをご覧いただきたい。


