リーダーシップ

2026.10.16 17:00

仕事が遅い原因は情報検索能力にある 職場に潜む生産性の落とし穴

stock.adobe.com

しかし、そうした同僚に繰り返し依存することは、管理職が見落としがちな負担を生み出すことになる。1日中質問攻めに遭う従業員は、他人の優先事項のために自分の時間を常に割かねばならない。チームにとっては「親切な専門家に頼れる」という経験であっても、その専門家本人にとっては「1日のスケジュールが何度もかき乱される」という経験になる。

advertisement

「割り込みタスク(話しかけや緊急対応などの途中介入)」に関する研究は、有益な警告を示している。研究の参加者たちは、割り込みによる遅れを取り戻すために仕事のペースを上げたが、より大きなストレス、不満、時間的プレッシャー、そして労力を感じたと報告している。したがって、完了した仕事の成果だけを見ていると、パフォーマンスを維持するために支払われているコストの一部を見落とすことになる。

リーダーは、どの質問が繰り返し特定の人物に届いているのかを検証すべきだ。なかには専門知識を要し、対話が必要なものもある。しかしそれ以外の質問は、ガイダンスの欠如、アクセス不可能な記録、あるいは意思決定者が誰なのかが不明確であることを浮き彫りにしている。こうしたパターンを特定することは、人々が仕事を円滑に進める上で有益な会話を守りつつ、回避可能な割り込みタスクを減らすための、管理職にとって実用的なアプローチとなる。

アクセスが容易になっても、明確な責任体制が必要

アクセス性(情報の見つけやすさ)は、情報を実用的なものにするための一要素にすぎない。もし料金表のページとサービスガイドの内容が矛盾している場合、どちらが正しいかを誰かが判断しなければならない。アクセスが高速化されたところで、その不一致が可視化されるだけで、解決には至らない。

advertisement

マーケティング部門がウェブサイトを所有し、製品部門が仕様書を管理し、業務部門が実際に提供可能なものを決定しているかもしれない。各チームがそれぞれの資料をある程度最新に保っていたとしても、それらの間で不整合が生じる。従業員は顧客の要望に対応しながら、それらの相違点をすり合わせなければならず、根本的な問題を解決するための権限をほとんど持たないことも多い。

次ページ > 問題が情報の検索にあるのか、情報の更新にあるのか、方針の合意形成にあるのかを明らかにする。

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事