「パーソナル超知能」を掲げるMuse、有料課金と代理購入へ
今月上旬にリリースされたMuseは、旅行の予約やメール送信、スマート家電の管理などを自律的に行うAIアシスタントだ。マーク・ザッカーバーグCEOは、メタの全プラットフォームで「パーソナル超知能」を提供する第一歩だと同製品を位置づけている。こうした製品展開は、高利益率のサブスクリプションやエージェント・コマースに軸をおく戦略への移行の一環だ。
アマゾンがMuseの買い物を遮断、OpenAIは対抗馬dots投入
しかし同時に、データのプライバシーやユーザー定着率、ウェブクロール(自動巡回)に伴う摩擦をめぐり、アナリストや競合他社からの監視の目も厳しくなっている。アマゾンは先週、不正な自動ブラウジングとセキュリティ上のリスクを理由に、MuseによるAmazon.comでの商品の購入や閲覧をブロックした。OpenAIも29日、Museの直接の対抗馬となる常時稼働型AIエージェント「Dots」を発表している。
メタ株は約30%上昇、時価総額が約約320兆円に迫る
Museの発表からリリースにかけてメタの株価は約30%上昇し、その時価総額は2兆ドル(約320兆円)に迫っている。この大台に到達すれば、アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アルファベットに続く少数の巨大IT企業の仲間入りを果たすことになる。9月1日時点で578.54ドルだった同社の株価は、Museリリース当日に613.48ドルまで上昇し、30日には月初の水準から27.8%高となる731.61ドルを記録した。
メタ株の約13%を保有するザッカーバーグの個人資産も、株価の上昇に伴って膨らんだ。Museリリース前日の9月7日時点で約2030億ドル(約32兆4800億円)だった彼の推定資産額は、現在2502億ドル(約40兆300億円)に達し、世界の富豪ランキングで6位に位置している。


