AI・テック業界の経営者が会合に集まり、7人が協定に署名
会合に出席した主な人物は次の通り。
アレックス・カープ:パランティア共同創業者兼CEO
イーロン・マスク:スペースX創業者兼CEO
サンダー・ピチャイ:グーグルCEO
ジェフ・ベゾス:アマゾン創業者
ジェンスン・フアン:エヌビディア創業者兼CEO
ダリオ・アモデイ:アンソロピック(Anthropic)の共同創業者兼CEO
マーク・ザッカーバーグ:メタ(Meta)創業者兼CEO
この他にも参加者がいた。協定に署名したのは、トランプ、マスク、ザッカーバーグ、フアン、アモデイ、ピチャイ、OpenAI社長のグレッグ・ブロックマンだ。
「非常に生産的」で「極めて友好的」
トランプは会合を「非常に生産的」で「極めて友好的」だったと表現した。世界のAI分野については「我々が先頭に立っている。この状態を維持する」と述べた。
トランプはマスクとフアンの間に座った。ホワイトハウスとアンソロピックの緊張関係は数カ月続いていた。アンソロピックのトム・ブラウンは、会議テーブルの端に座った。J・D・バンス副大統領は、共和党所属でルイジアナ州選出のマイク・ジョンソン下院議長とベゾスの間に座った。
トランプ、正式な安全規制より企業の自主規制を重視
AI業界からAIの危険性について深刻な警告が出ていたが、トランプはAI開発の減速を求める声に繰り返し抵抗してきた。9月29日の会合後には「大規模な自主規制が必要だとの考えがある」と述べ、自主規制は「非常に重要だ」と語った。
トランプは、悪意ある者によるAI悪用のリスクを大きな問題とはみない姿勢も示した。政府が、より正式な安全対策を設ける必要はないのかと問われると、「我が国と世界を愛する人々がいる」と答えた。人類をAIから守るには愛情以上のものが必要ではないかとの記者の質問には「必要ない」と答えた。
その後、トランプは記者団に、AI業界の経営トップが「ある意味で憲法のようなもの」に署名したと説明した。協定については「実質的に保護の一形態だ」と述べ、AI分野では企業自身による「自主監督」がかなり行われているとの認識も示した。
America.govを公開、政府情報をAI検索でまとめる
9月29日、トランプ政権は会合に先立ち、行政サービスや給付に関する質問に答えるAI検索機能を備えた政府ポータル「America.gov」を公開した。America.govは2万9000超の政府ウェブサイトの情報をAI検索ツールと組み合わせ、連邦政府の情報やサービスを探すための単一の窓口として機能する。
グーグルは、Geminiを提供する技術パートナーとして参加している。SpaceXAIのGrokも使われている。
AIが人間の制御を離れる懸念も会合の背景に
今回の会合に先立ち、AI業界の経営トップはAIの危険性への懸念を相次いで表明していた。懸念には、数年のうちにAIが人間の制御を完全に離れる可能性も含まれる。AIが人類の絶滅につながり得るかを巡る議論も起きていた。


