もう1つの大きな会合
もう1つの催しが、9月29日のAI・テック業界の経営者による会合だ。イーロン・マスク、エヌビディアのCEOジェンスン・フアン、Anthropic共同創業者のトム・ブラウン、データ分析ソフトウェア大手パランティア・テクノロジーズの最高技術責任者(CTO)シャム・サンカーらが出席した。トランプ大統領はこの催しを、「米国の最も偉大なリーダー、つくり手、イノベーター、そして市民による類まれな集い」と呼んだとされる。
同日、トランプおよびAI業界の経営トップが合意した「協定」の全文を公開した。
なおCBSニュースは、招待状にあった次の言葉も伝えていた。
「これは単なるイベントにとどまらない。米国の未来をいち早く目にする場となる」。
今、ほとんど誰もが考えているのは、私たちが人類として近づきつつある岐路のことであり、私たちの生活を変えるAIの途方もない力のことだ。
マウンテンビューでのブレインストーミング
AIをめぐる一連の論争は、カリフォルニア州マウンテンビューで開かれたImagination in Action(イマジネーション・イン・アクション。以下IIA)のイベント「The Next Endeavor」でも話題にのぼった。IIAはAIをテーマにしたサミットを各地で開いている団体で、会場では多くの講演者やパネリスト、来場者が、AIについてそれぞれの考えを持ち寄っていた。
私はちょうど、あるパネル討論の要約を書いていた。司会を務めたのは友人のデイブ・ブランディンで、AI分野のスタートアップに投資するベンチャーキャピタル、Link Ventures(リンク・ベンチャーズ)の創業者である。私もLink Venturesに勤めており、ブランディンは同僚でもある(おことわりしておくと、私はIIAの一員でもあり、イベントの運営に携わっている)。ブランディンはパネリストに、政府をはじめとする各方面でAIがどう受け止められているかを語ってもらった。なかには、とくにダリオ・アモデイの名前を挙げる人もいた。
関連するニュースが話題にのぼったのは、このパネルに限らない。変化の速いこの業界でいま起きていることについて、IIAのイベントに集まった人たちは、さまざまなセッションで細部まで議論を重ねていた。
アモデイのことはいま、大々的に報じられている。会食の席で、アモデイは大統領とうまくやれたのだろうか。それは、これから分かることだろう。未来に向けて協調していく取り組みについては、今後の続報に注目してほしい。そうした取り組みは、必ず出てくる。


