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2026.09.29 10:45

狙うは「AIスマホの次」──クアルコムが描くエージェンティックAI時代の事業戦略

Snapdragon Summit初日の基調講演に立ったクアルコムのクリスティアーノ・アモンCEO(左)。長年のパートナー企業であるグーグルのリック・オスターロー氏とともに、AIエージェントの時代にも連携しながら、ユーザーに求められるAIデバイスを届けることを宣言した

「Googlebook」にも広がるグーグルとの協業

ステージに登壇したグーグルのリック・オスターロー氏は、Google Pixelから本格展開を始めた「Gemini Intelligence」が、これからAIスマホが発展する起点になると語った。デバイス内とクラウドのAI処理を連携させ、スマートフォンからPC、さらにオートモーティブなどのエッジ端末を横断しながらユーザーの「意図」を引き継ぐためには、今後も緊密な技術協力が必要だと両者は口を揃えた。

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Snapdragon Summitの会場には、グーグルが今年5月に発表した、Gemini IntelligenceによるAI体験に最適化したモバイルノートPC「Googlebook」も展示されていた。本機にはAndroidのソフトウェア基盤をベースに、ChromeOSで培ったデスクトップ向けの機能やユーザーインターフェースを組み合わせて開発された、新しいPC向けOS「Googlebook OS」が搭載されている。

米国から販売を開始するGooglebook。クアルコムのコンピューティングデバイス向けのSoCである「Snapdragon X Elite」を搭載するモデルが、最初はDellとHPから商品化される
米国から販売を開始するGooglebook。クアルコムのコンピューティングデバイス向けのSoCである「Snapdragon X Elite」を搭載するモデルが、最初はDellとHPから商品化される

GooglebookにはクアルコムとインテルのSoCが採用されており、DellとHPはSnapdragon X Elite搭載モデルを展開する。会場ではそれぞれの実機に触れることができたが、Google Pixelシリーズのスマートフォンと同様に、GeminiがOSやアプリと自然に連携する体験が実現されていた。

日本市場への導入時期はまだ発表されていない。ただ、展示ブースで説明にあたっていたグーグルの担当者は「Google Pixelシリーズのスマートフォンは日本のユーザーに支えられている。グーグルのデバイスに関心を寄せてくれる多くのファンに、Googlebookを早く届けたい」と語った。

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クアルコムにとって今後、半導体の性能をスマートフォンやPCといったデバイスを媒介として、実際のAIエージェント体験へと結び付けていく上で、グーグルとの協業はこれまで以上に重要な事業戦略の柱になりそうだ。

AIに仕事を任せるための「信頼」をどう築くか

AIエージェントをユーザー体験として定着させる上で、アモン氏が繰り返し強調した必要条件が「信頼の確保」だった。AIエージェントがユーザーに代わって仕事をこなすためには、プライバシーを安全に守ると同時に、最終的な主導権と決定権をユーザーの側に残しておかなければならない。

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編集=安井克至

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