「Googlebook」にも広がるグーグルとの協業
ステージに登壇したグーグルのリック・オスターロー氏は、Google Pixelから本格展開を始めた「Gemini Intelligence」が、これからAIスマホが発展する起点になると語った。デバイス内とクラウドのAI処理を連携させ、スマートフォンからPC、さらにオートモーティブなどのエッジ端末を横断しながらユーザーの「意図」を引き継ぐためには、今後も緊密な技術協力が必要だと両者は口を揃えた。
Snapdragon Summitの会場には、グーグルが今年5月に発表した、Gemini IntelligenceによるAI体験に最適化したモバイルノートPC「Googlebook」も展示されていた。本機にはAndroidのソフトウェア基盤をベースに、ChromeOSで培ったデスクトップ向けの機能やユーザーインターフェースを組み合わせて開発された、新しいPC向けOS「Googlebook OS」が搭載されている。
GooglebookにはクアルコムとインテルのSoCが採用されており、DellとHPはSnapdragon X Elite搭載モデルを展開する。会場ではそれぞれの実機に触れることができたが、Google Pixelシリーズのスマートフォンと同様に、GeminiがOSやアプリと自然に連携する体験が実現されていた。
日本市場への導入時期はまだ発表されていない。ただ、展示ブースで説明にあたっていたグーグルの担当者は「Google Pixelシリーズのスマートフォンは日本のユーザーに支えられている。グーグルのデバイスに関心を寄せてくれる多くのファンに、Googlebookを早く届けたい」と語った。
クアルコムにとって今後、半導体の性能をスマートフォンやPCといったデバイスを媒介として、実際のAIエージェント体験へと結び付けていく上で、グーグルとの協業はこれまで以上に重要な事業戦略の柱になりそうだ。
AIに仕事を任せるための「信頼」をどう築くか
AIエージェントをユーザー体験として定着させる上で、アモン氏が繰り返し強調した必要条件が「信頼の確保」だった。AIエージェントがユーザーに代わって仕事をこなすためには、プライバシーを安全に守ると同時に、最終的な主導権と決定権をユーザーの側に残しておかなければならない。


