欧州

2026.09.26 07:00

先導するドローンに追従して後続機が連続攻撃、「リーダー・フォロワー」方式をウクライナが導入か

ウクライナのFPV攻撃ドローンがロシア軍の2S43マルバ自走榴弾砲に向かっていく様子を、後続する別のFPVドローンが撮影した画像。Xで2026年9月3日ごろに共有された動画から

たしかにこれらの映像は、リーダー・フォロワー方式が使われていることを示す決定的な証拠とは言いがたい。ウクライナのドローン操縦士たちが編隊飛行を好んでいるだけかもしれない。しかし、一部のケースではFPVドローンが2機か3機の組になって飛行しており、先導するドローン(リーダー機)が操縦士に操縦され、後続のドローン(フォロワー機)は自動的に追従している可能性が示唆されている。

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リーダー・フォロワーシステムの開発

リーダー・フォロワー方式の基本的な技術は、それほど習得の難しいものではないだろう。大学の研究者たちは何年も前からこの手のシステムを実証している。2017年のある論文では、市販のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」をプロセッサーとして利用したクワッドコプター(回転翼4枚のドローン)2機で構成され、実際に機能するリーダー・フォロワー式システムについて解説している。

ウクライナの開発者たちも、こうしたシステムに取り組んでいることが知られている。2025年にハルキウ工科大学が発表した論文では、人間の操縦で先導するFPVドローンと、それに追従して飛行する低コストドローンによるリーダー・フォロワー式の「動的相互作用モデル」について説明している。追従機には、先導機との相対位置を維持するためフライトコントローラー(飛行制御装置)が搭載されている。同大の研究者たちによれば、追従機にはナビゲーション(航法)システムや高度なセンサーは必要なく、前を飛ぶドローンを追跡できるカメラさえあればよいという。

ウクライナ以外でも、たとえばスペインのドローンスタートアップAlpa Systems(アルパ・システムズ)が関連するソフトウェアを提供している。ある構成は「先導ドローンが飛行経路を設定し、複数の追従ドローンが同じ経路をたどります。数量によって追跡・迎撃能力を圧倒し、防空網を飽和させるものです」と紹介されている。付言しておけば、アルパのドローンがウクライナで使用されていることを示す証拠はない。

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リーダー・フォロワー方式は、基本的な処理能力があれば導入できるようだ。ウクライナでは、それを上回る処理能力を備えたAI搭載ドローンがすでにいろいろと運用されている。ウクライナのAIシステム開発企業The Fourth Law(ザ・フォース・ロー、TFL)は2025年9月、同じくウクライナのドローンメーカーであるVyriy Industries(ブイリー・インダストリーズ)と提携し、自律飛行モジュール「TFL-1」を搭載したFPVドローンを量産すると発表した。現在、ブイリーが月に数万機生産しているFPVドローンのうち、かなりの割合にこのモジュールが搭載されている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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