メラニンはもともと、紫外線を遮る日傘のような役割として細胞の核を守っている。培養細胞を用いた実験では、NEIL3を減らす処理を行うと紫外線後のDNA修復が遅れ、細胞がメラニンを取り込む量が増加することが確認されたという。すなわち、細胞内にDNAダメージが残っている限り、肌は防御のためにメラニンを欲し続けてしまうのだ。逆にDNA修復が順調に進めば、細胞は自らを守るためのメラニン取り込みを自発的に停止する可能性が示された形だ。

さらに研究では、植物由来の「ヒメフウロエキス」にNEIL3の発現量を高め、メラニンの取り込みを抑制する効果があることも突き止めている。

表面的なメラニンへのアプローチにとどまらず、細胞本来の「DNAダメージ修復機能」に着目した今回の発見は、肌本来の自己防衛・回復プロセスに働きかける新たなアプローチにつながる知見といえよう。今後のスキンケア製品や化粧品開発における応用が大いに期待される。

出典:ポーラ・オルビスホールディングス「ポーラ化成工業 シミが自然に薄くなるメカニズムを解明」より


