キャリア・教育

2026.10.21 14:15

知らず知らず疲れている。原因は「思考のクセ」にあった

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「現代を生きる私たちが抱える不安は、量が増えているだけではなく、質は複雑になり、幅も広がっています。でも意外とそれをきちんと認識して、対処することはできていないように思います」

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こう語るのは、『仕事人生を後悔しない メンタルづくりの教科書』(NewsPicksパブリッシング)を上梓したマインドフルネスリーダーシップの専門家、荻野淳也だ。

そうした漠然とした不安が、直接不調を引き起こしていれば対処できる。だが、不安が引き起こす疲労やパフォーマンスの低下が慢性的になっている場合、気づかずになんとなく日々を過ごし、知らず知らずのうちに疲労やストレスを蓄積させていることもある。

どうすれば自分の内側で起きている変化に気づき、本来持っている力を引き出せるのか。荻野はその鍵を「思考のクセ」と「身体への気づき」に見出す。不安に翻弄されず、パフォーマンスを最大化するコツを聞いた。

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頑張れる人ほど、危ない

例えば、大雨が降っているとする。その状況に「このまま降ったら冠水するかもしれない」と不安になる人もいれば、「最近雨が少なかったから良かった」と捉える人もいる。子どもがゲームをしている場面でも、「勉強しなさい」と叱る人も入れば、「友達と楽しんでいるのかな」と見守る人もいる。

「目の前にある状況そのものには、本来意味付けはありません。その状況に対して、どこに注意を向けるのか。その注意からどのような評価をするのか。そして、どんな反応をするのか。この一連の流れに人それぞれのパターンがあるんです」

つまり、状況→注意→認知・評価→反応という流れだ。厄介なのは、このパターンが過去の経験の蓄積によって形成され、本人にとってあまりにも当たり前になっていることである。

「私たちは無意識のうちに数秒後、1分後の未来を予測して行動しています。だから気づかなければ、過去によってパターン化された自分をそのまま生き続けることになるんです」

苦手な上司からメールが来ただけで、嫌なことを言われるかもしれないと考えて開くのを先延ばしにする。部下に問題を指摘しようとした瞬間、傷つけてしまうかもしれない、ハラスメントだと言われるかもしれないと考え、必要なコミュニケーションを避けてしまう。あるいは、思い通りにならないことを脅威として捉え、怒りによって相手をコントロールしようとする場合もある。

こうしたとき、脳では脅威を察知することに関わる扁桃体などが働き、身体を危機に備えさせる。緊張感が高まり、呼吸が浅くなり、視野が狭くなる。いわゆる闘う、逃げる、固まるといった反応につながっていく。

本来は自分を守るために必要な仕組みだが、現代ではメールや会議、人間関係など、生命の危機とは異なる状況にも脅威を感じ、同じような反応を繰り返してしまうことがある。

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文=國府田淳

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