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2026.09.25 09:00

MGMリゾーツの株価が約10%安、富豪バリー・ディラーによる約2.8兆円規模の買収提案撤回で

Tayfun Coskun/Anadolu via Getty Images

AIにより脅かされるメディアビジネスへのリスクヘッジ

みずほ証券のアナリストであるベン・チャイケンは、買収撤回は「さほど驚きではない」と語る。MGMの取締役会が1株あたり48ドルという提示額を受け入れることには疑問があり、一方のピープル側にも「48ドルから大幅に引き上げる意欲はあまりない」ように見えたと指摘した。JPモルガンのダニエル・ポリッツァーも最近、投資家向けメモの中で、買収交渉が長引いていることを疑問視し、投資家は、48ドル30セントという提示額に対する落胆から「そもそも買収は本気だったのか」と疑っていると記していた。なお、フォーブスのコメント要請に対し、MGMとピープルの双方から回答は得られていない。

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ディラーはMGMへの買収提案をAIに対する防波堤として位置づけていた。彼は今夏、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、この買収が自身のメディア企業(傘下に『People』や『Food & Wine』などの出版物をもつ)にとって、AIによって打撃を受けるメディアビジネスへのリスクヘッジになると語っていた。カジノやショーといった現実世界での体験はAIの影響を受けにくいというのがその理由だ。フィナンシャル・タイムズに対しても、「リゾートや物理的な空間にいたいという顧客の欲求と現実との間に、テクノロジーが入り込む余地はない」と説明している。

ラスベガス・ストリップで、ホテルの約4割がMGM傘下

ディラーが保有するMGM株式数は2020年以降で2倍以上に増加している。MGMはラスベガス・ストリップの約40%を支配しており、ベラージオ、MGMグランド、マンダレイ・ベイ、アリア・リゾート・アンド・カジノ、パークMGMといった有名物件を多数抱えるほか、米国内の他の地域や中国でもカジノを展開している。同社の収益は主に、これらのカジノとBetMGMをはじめとするオンラインベッティング事業から生み出されている。

(forbes.com原文)

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翻訳=江津拓哉

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