宇宙

2026.09.23 11:30

2061年のハレー彗星再来、史上初のランデブー飛行に向け2036年の探査機打ち上げ目指す

欧州宇宙機関(ESA)の探査機ジオットが捉えたハレー彗星の核の姿。1986年3月13日、ジオットが彗星核から約600kmの距離を接近通過した際に撮影(ESA/MPAe Lindau)

難題解決のカギは木星と土星

ハレー彗星は太陽の周りを惑星とは逆方向に公転しており、軌道傾斜角は約162度だ。そのため、どの探査機も進路を大幅に変更する必要があり、ランデブーを行うのが極めて困難な天体となっている。

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今回公開された構想によると、電気推進を利用すれば、探査機を地球から木星まで運ぶことができる。その後、木星の重力を利用したスイングバイで探査機を加速させ、土星へと送り出す。土星で再びスイングバイを行うことで探査機は逆行軌道に乗り、ハレー彗星との合流が可能になるという。

2036年打ち上げなら2060年にハレー彗星に到達

研究チームは、特に有望な打ち上げの機会を2つ特定した。いずれも少なくとも23年間の宇宙の旅を要するものだ。

・2036年8月21日

地球を出発した探査機は、2038年2月4日に木星でスイングバイを行い、2039年12月21日に土星に接近する。土星でのフライバイ後、20年余を費やして2060年8月14日にハレー彗星とランデブーする。ハレー彗星の近日点通過は2061年7月28日と予測されており、これよりかなり早いタイミングでのランデブー開始となる。

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・2037年9月24日

探査機は2060年9月23日にハレー彗星とランデブーする。

ハレー彗星。1986年3月19日撮影(stock.adobe.com)
ハレー彗星。1986年3月19日撮影(stock.adobe.com)

ミッション計画に早急に着手せよ

「ミッション計画はできるだけ早く開始することが不可欠だ」と論文は述べている。最適な打ち上げ機会は2036年と2037年に訪れるため、この構想を具現化するための時間はたった10年程度しか残されていない。

研究チームによれば、これは現在わかっている実証済みの技術のみに基づいてハレー彗星とのランデブーを実現する初の実用的な構想だという。その成果は、これまで達成されたことのないものとなろう。ただハレー彗星を素通りするのではなく、彗星と合流し、太陽の近くまで戻る間、軌道を並走することになるのだ。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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