企業向けソフトウェア株の投資家にとって、OpenAIの新たな発表は警戒材料となる可能性がある。
OpenAIは米国時間2026年9月29日、サンフランシスコのフォート・メイソンで年次開発者会議DevDayを開催する。DevDayで発表される内容によっては、ソフトウェア株全体に再び売りが広がりかねない。
OpenAIの最高経営責任者(CEO)、サム・アルトマンは9月15日、X投稿で、9月14~20日の週に大きなリリースがあることを示唆した。さらにDevDayについては、製品の公開を意味する「ship」にかけて船の絵文字を6つ並べた。
しかし9月16日、アルトマンはX投稿で、9月14~20日の週に予定していた主要なリリースを9月21~27日の週へ延期すると明らかにした。「待つ価値がある」とも述べた。DevDayで示唆した複数のリリースについて、予定変更には言及していない。
AIエージェントは、作業を自律的に進めるソフトウェアだ。OpenAIは、AIエージェントが複数の手順を要する企業内の業務をOpenAIのプラットフォーム上で直接こなせるよう、ツールを拡充している。2026年7月には、顧客対応、営業、請求などの業務にAIエージェントを導入・運用する企業向け製品「Presence(プレゼンス)」を発表した。
DevDayでは、AIエージェントを構築・管理する新サービスが発表される可能性もある。AIアプリの未発表機能を調査するTestingCatalogは9月7日、OpenAIのコードに、エージェントを構築・管理する新サービスを示す記述があると報じた。OpenAIは記事公開時点で、この新サービスを正式発表していない。
OpenAIのサービスが文章生成だけでなく業務処理まで直接担うようになれば、限られた業務機能を月額課金で提供するソフトウェア企業と正面から競合する。金融市場では、OpenAIによる業務自動化の拡大を新たな「SaaSpocalypse(SaaS終末論)」と呼び、従来型ソフトウェアの定額契約が終わると予想する論者が出てくるだろう。



